Home概要死生に関する思想的・倫理的研究とその社会還元

死生に関する思想的・倫理的研究とその社会還元献


   

   本講座では、意思決定支援ツールの開発に加えて、現場の臨床実践を下支えし豊かに捉え直すような多角的な思想的・倫理的研究を行い、その成果を広く社会に還元しています。その一つの成果が清水・会田を編著者として、本講座の協力教員も執筆に加わった『医療・介護のための死生学入門』(東京大学出版会、2017年)です。清水・会田も、これまでに培った人文知を活用しつつ、臨床における意思決定をめぐる倫理的問題および、その現実的な改善策を考察しています。

   さらに昨年度から本講座に加わった早川は、人間存在の傷つきやすさや依存性に着目する「ケアの倫理」の観点から、死生をめぐる諸問題を考察することで、臨床倫理における人間理解を理論的・思想的に奥行きのあるものにすることを試みています。また研究員の山本は、日本文化に深く根差した倫理学を構築した和辻哲郎の批判的研究を通して、田村は、死やケアについて透徹した思索を展開したハイデガーの研究をもとにして、人間の死生をめぐる哲学的・倫理的問題を根本的に考察し、その成果を発信しています。



-- 本講座の主な活動 --

東京大学文学部・大学院人文社会系研究科での教育活動

   死生学・応用倫理センターは部局横断型《死生学・応用倫理教育プログラム》を提供しています。これは全学に開かれたものであり、一定の単位を取得すると卒業時に修了証が交付されます。本講座教員は「死生学概論」等、本プログラムが提供する科目を数多く担当しています。

《医療・介護従事者のための死生学》基礎コース

   臨床現場で働く方たちが死生についてどう理解し、ケアにどう活かしていくかを研鑽していただくための活動です。毎年、夏季セミナー、秋季ないし冬季セミナーという1日がかりの講義と演習を開催しています。さらに、本コースの単位として認定する研究会・講演会があります。受講者は所定の単位を取得し、修了レポートを提出すると、審査を経て修了が認定されます。

   
臨床死生学・倫理学研究会

   水曜日夜(年10回程度)、東京大学本郷キャンパスで開催しています。死生の問題に関わる分野の方に発表をしていただき参加者がディスカッションする研究会です。臨床家や研究者の講演の他、死生に関わる市民の活動、若手研究者の意欲的な研究など、さまざまな場面からテーマを選んでいます。

   
各地で行う臨床倫理セミナーの主催、共催、後援

   臨床倫理プロジェクトの活動として、各地で医療・介護従事者のための臨床倫理セミナーを開催し、基本的な考え方のレクチャーと事例検討会を行っています。毎年、全国約10ヶ所でセミナーを開催し、年間で延べ約2,000名が参加しています。また、現場で臨床倫理の事例検討会をリードするファシリテータの養成講座も開催しています。

   

上廣死生学・応用倫理講座

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