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文学部図書室の概要

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部図書室には、110 万冊を超える蔵書があり、国内屈指の歴史と規模を誇り、蓄積された教育・研究資料は、膨大なものがあります。これらの資料は文学部 3 号館図書室、法文 2 号館図書室、漢籍コーナー、および各研究室に分散して配置されています。

【文学部 3 号館図書室】

文学部3 号館図書室は、1987(昭和62)年に建設された文学部 3 号館の地階部分にあります。文学部図書室の総合受付窓口になっており、利用者登録のほか各種申請の受付、文献複写・現物貸借の依頼受付、他機関への紹介状発行、レファレンスサービス等を行っています。

3 号館図書室には、主に各専修課程の図書が配架されています。地下2 階のフロアには言語学、英語英米文学、ドイツ語ドイツ文学、フランス語フランス文学、スラヴ語スラヴ文学、イタリア語イタリア文学、西洋古典学、現代文芸論の各専修課程の図書が、地下1 階のフロアには、それ以外の専修課程の図書や叢書が、それぞれ研究室ごとにコーナーを分けて配架されています。これらの図書は、すべてOPAC(オンラ イン蔵書目録)に登録されているので、検索結果をみると図書室内の何処にあるのか、その配架場所を特定することができるようになっています。

地下2 階フロアは、書庫スペースのみになっていますが、地下1 階フロアには書庫スペースのほかに閲覧スペースがあります。

さらに地下1階フロアの奥には、本学医学部の卒業生である布施郁三博士(1905-1995)にちなんだ記念閲覧室の布文館があります。布施博士は若いころから仏教や東洋思想に心を寄せられ、東京大学在学中も文学部の講義に出席して、大きな感銘を受けられたことから、後年文学部の教育・研究のために多額の寄付を申し出られました。

布文館内には、基本的な参考図書類が布施記念文庫として配架されています。正面は一面のガラスで、その向こうには三四郎池(育徳園心字池)とその周辺の鬱蒼と茂る木々の緑を目にすることができる、とても快適な閲覧スペースです。

【法文 2 号館図書室】

法文2 号館図書室の配架資料は、3 号館が図書中心であるのと対照的に、雑誌が中心となっています。雑誌のバックナンバーのほか、参考図書(辞典・事典、書誌・所蔵目録等)、課程博士論文、マイクロ資料、本研究科・学部の教員著書等が配架されています。

法文2 号館4 階に受付カウンターがあります。2 号館の閲覧室は、天井がとても高いので、空間的には3 号館図書室よりも、かなりゆったりと感じられます。個人閲覧席を整備したキャレルコーナーがあります。

雑誌については、所蔵タイトル数で13,000を超えています。製本された雑誌は、一部を除いてすべて2 号館図書室の書庫に収められており、バックナンバーセンターとしての役割を果たしています。書庫内は4 層に分かれていて、1 階、2 階は主に和雑誌が、3 階、4 階には洋雑誌が配架されています。利用者は書庫に出入りすることが可能です。

書庫内には製本雑誌の配架スペースのほかにも、貴重書庫・新貴重書庫・準貴重書庫が設置され、インド哲学仏教学、宗教学宗教史学、美学芸術学、日本史学、西洋史学、東洋史学、言語学、国語学、国文学、心理学の各研究室の貴重書、準貴重書の一部が収蔵されています。

また3 号館図書室には、マイクロリーダー 1 台が設置されています。図書室で所蔵するマイクロフィルムはもちろん、研究室所蔵のマイクロフィルム等も、ここで閲覧することができるようになっています。

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