長井 伸仁 NAGAI Nobuhito
略歴
| 1989年3月 | 大阪大学文学部史学科西洋史学専攻 卒業 |
| 1991年3月 | 大阪大学大学院文学研究科博士前期課程史学専攻 修了 |
| 1997年9月 | 同 博士後期課程 単位修得退学 |
| 1997年11月 | フランス共和国パリ第１大学 博士（歴史学）学位取得 |
| 1999年10月 | 大阪大学大学院文学研究科 助手 |
| 2000年4月 | 徳島大学総合科学部 助教授（2007年4月より准教授） |
| 2012年4月 | 上智大学文学部史学科 准教授 |
| 2014年4月 | 上智大学文学部史学科 教授 |
| 2016年4月 | 東京大学大学院人文社会系研究科 准教授 |
| 2022年4月 | 東京大学大学院人文社会系研究科 教授 |
専門領域
- 近現代パリの政治社会史
- 近現代フランスにおけるカトリシズム
- フランス社会における歴史意識と政治文化
主要業績
単著
- Les conseillers municipaux de Paris sous la Troisième République (1871-1914), Paris, Publications de la Sorbonne, novembre 2002
- 『歴史がつくった偉人たち―近代フランスとパンテオン―』（山川出版社、2007年6月）
共著
- 『新しく学ぶフランス史』（平野千果子編、ミネルヴァ書房、2019年11月）
- 『近代フランスの歴史―国民国家形成の彼方に―』（谷川稔・渡辺和行編、ミネルヴァ書房、2006年2月）
- 『大学で学ぶ西洋史［近現代］』（上垣豊・小山哲・山田史郎・杉本淑彦編、ミネルヴァ書房、2011年4月）
- 『教養のフランス近現代史』（杉本淑彦・竹中幸史編、ミネルヴァ書房、2015年6月）
- 『新しく学ぶ西洋の歴史』（南塚信吾・秋田茂・高澤紀恵編、ミネルヴァ書房、2016年2月）
論文
- 「19世紀のパリ警視庁―その管轄をめぐる議論を中心に―」『西洋史学』第164号、1992年3月、36-52頁
- 「19世紀のパリ市議会議員」『帝塚山大学教養学部紀要』第56輯、1999年1月、33-58頁
- 「第三共和政期のパリ市議会議員（1871－1914年）」『史林』第82巻第4号、1999年7月、37-72頁
- 「フランスにおける自治体史―首都パリとその郊外の事例―」『歴史科学』第164号、2001年4月、44-54頁
- 「議員とその資産―第三共和政前半期（1870～1914年）のパリ市議会議員の事例―」『社会経済史学』第67巻第6号、2002年3月、51-68頁
- 「都市空間と宗教―19～20世紀パリの事例から―」（川北稔・藤川隆男編『空間のイギリス史』山川出版社、2005年2月）、104-116頁
- 「19世紀後半のパリにおけるカトリック教会と入移民―地方出身者を中心に―」『関学西洋史論集』第31号、2008年3月、11-17頁
- 「歴史研究と記憶―西洋史学の立場から―」『フランス哲学・思想研究』第13号、2008年12月、39-47頁
- “Histoire municipale en France : l’exemple de la région parisienne”, Bulletin de la Société historique de Suresnes, tome XI, no. 53, juillet 2009, pp. 46-59.
- 「プロソポグラフィとミクロの社会史―フランス近現代史研究の動向から―」『思想』第1032号、2010年4月、143-159頁
- 「貧しさのなかで生きること―近代フランス都市住民の日常性と共同性―」『歴史学研究』第886号、2011年11月、53-63頁
- 「都市における移住者と文化―19世紀パリにおける地方出身者の事例―」『史林』第95巻第1号、2012年1月、178-208頁
- 「自由・国民・秩序―共和政フランスと警察―」（林田敏子・大日方純夫編『警察（近代ヨーロッパの探求 13）』ミネルヴァ書房、2012年1月）、197-233頁
- 「近代フランスにおける死の習俗―カトリックと共和派の対比を中心に―」『上智ヨーロッパ研究』第5号、2013年2月、3-21頁
- 「個人の史料からみる歴史―近代フランスの場合―」（上智大学文学部史学科編『歴史家の窓辺』上智大学出版、2013年7月）、243-264頁
- 「カトリシズムとデモクラシーのはざまで―世紀転換期フランスにおける聖職者の市民意識と自分史―」（槇原茂編『個人の語りがひらく歴史―ナラティヴ／エゴ・ドキュメント／シティズンシップ―』ミネルヴァ書房、2014年10月）、203-236頁
- 「<記憶の場>とコメモラシオン―歴史研究からみたリクール」（鹿島徹・越門勝彦・川口茂雄編『リクール読本』2016年7月）、200-208頁
- 「都市化とカトリック教会―ピエール・ランドが見た両大戦間期のパリ郊外―」（中野智世・前田更子・渡邊千秋・尾崎修治編『近代ヨーロッパとキリスト教―カトリシズムの社会史―』2016年10月、勁草書房）、199-227頁
- 「現代の『祈り、働け』―第二次世界大戦後のフランスにおける労働司祭―」『歴史と地理―世界史の研究―』第249号、2016年11月、1-15頁
- 「第二次大戦後のフランスにおける司祭と労働について」『文化交流研究』第30号、2017年3月、43-51頁
- 「世紀転換期フランスにおけるキリスト教民主主義」（指昭博・塚本栄美子編『キリスト教会の社会史―時代と地域による変奏―』彩流社、2017年9月）、217-246頁
- 「上智大学における学徒出陣―その歴史と記憶―」『上智史学』第62号、2017年11月、17-38頁
訳書
- （共編訳）レジーヌ・アズリア、ダニエル・エルヴィユー＝レジェ編『宗教事象事典』（みすず書房、2019年5月）
- （共訳）ピエール・ノラ編『記憶の場―フランス国民意識の文化=社会史―』（全3巻、岩波書店、2002年11月～2003年3月）
その他
- （翻訳）フィリップ・ブトリ「墓地の発明から火葬の勝利へーフランスにおける死の変容（18-21世紀）ー」『思想』、第1150号、2020年2月、6-24頁
- （研究動向）「社会史と現在」（谷川稔ほか編『越境する歴史家たちへー近社研（1985-2018）からのオマージュ』ミネルヴァ書房、2019年5月）、152-155頁
- （書評）「高橋則雄著『パリ・コミューンにおける人民主権と公教育』（すずさわ書店、2019年）」『神奈川大学評論』第95号、2020年3月、155頁
- （解説）「第三共和政と改革」（金澤周作編『論点・西洋史学』ミネルヴァ書房、2020年4月）、224-225頁
- （書評）「谷川稔著『十字架と三色旗―もうひとつの近代フランス―』」『史潮』新45号、1999年5月、153-160頁
- （翻訳）アラン・フォール「彼らはいかにして『パリ人』となったか―19世紀末パリ移住民の統合をめぐって―」『西洋史学』第195号、1999年12月、42-59頁
- （翻訳）イヴ=マリー・ベルセ「近世フランスの農民叛乱の一考察」『EX ORIENTE』第3号、2000年4月、245-256頁
- （翻訳）ピエール・ノラ「記憶と歴史のはざまに―記憶の場の研究に向けて―」『思想』第911号、2000年5月、13-37頁
- （書評）「阿部安成・小関隆・見市雅俊・光永雅明・森村敏己編『記憶のかたち―コメモレイションの文化史―』」『西洋史学』第198号、2000年9月、74-78頁
- （学界動向）「現代―フランス（回顧と展望）」『史学雑誌』第111編第5号、2002年5月、375-379頁
- （書評）「槇原茂著『近代フランス農村の変貌―アソシアシオンの社会史―』」『社会経済史学』第69巻第5号、2004年1月、108-110頁
- （書評）「中野隆生編『都市空間の社会史―日本とフランス―』」『西洋史学』第217号、2005年6月、72-75頁
- （翻訳）ジャン=クレマン・マルタン「フランス革命史研究の現状と展望」『関西学院史学』第33号、2006年3月、109-127頁
- （項目執筆）『ヨーロッパ近代社会の形成から帝国主義へ―18・19世紀―（世界史史料6）』（歴史学研究会編、岩波書店、2007年3月）、担当項目：「英仏通商条約」など10項目
- （研究動向）「都市の入移民と文化―19世紀パリの事例から考える―」『史潮』新66号、2009年11月、47-56頁
- （書評）「高澤紀恵著『近世パリに生きる―ソシアビリテと秩序―』」『社会経済史学』第75巻第5号、2010年1月、99-101頁
- （書評）「松田祐子著『主婦になったパリのブルジョワ女性たち―100年前の新聞・雑誌から読み解く―』」『西洋史学』第238号、2010年9月、79-81頁
- （書評）「ベルナール・マルシャン著（羽貝正美訳）『パリの肖像―19－20世紀―』」『図書新聞』第3007号、2011年3月、5頁
- （書評）“Jean-Luc Azra, et al., La société française : lecture et civilisation”, The Language Teacher, vol. 36, no. 4, July 2012, pp. 68-69.
- （学会報告）「18～19世紀：伝統都市の自治と公共秩序―リールとブリュッセルを事例に―」『年報都市史研究』第20号、2013年3月、169-171頁
- （項目執筆）『世界史B教授用指導書』（実教出版、2013年3月）、担当項目：「第１回選挙法改正」など24項目
- （書評）「荒又美陽著『パリ神話と都市景観―マレ保全地区における浄化と排除の論理―』」『史林』第96巻第6号、2013年11月、113-118頁
- （項目執筆）『世界人名大辞典』（岩波書店、2013年12月）、担当項目：「アヴァス」、「アギュロン」、「アリエス」など115項目
- （学会シンポジウム記録）槇原茂・長田浩彰・寺田由美・長井伸仁「市民の自分史―前世紀転換期から戦間期におけるエゴ・ドキュメント―」『西洋史学』第252号、2014年3月、47-58頁
- （書評）「小田中直樹著『19世紀フランス社会政治史』」『西洋史学』第253号、2014年6月、74-76頁
- （文書館紹介）「イエズス会フランス管区文書館を訪れて」『上智ヨーロッパ研究』第9号、2017年3月、177-179頁
- （研究動向） « Paul Feller, vu par un historien », Transmettre, no. 14, juin 2017, pp. 16-17.
- （学界動向）「近代―フランス（回顧と展望）」『史学雑誌』第127編第5号、2018年5月、348-354頁
所属学会
- 日仏歴史学会
- 日本西洋史学会
- 社会経済史学会
- 大阪大学西洋史学会
- 大阪歴史科学協議会
- 上智大学史学会
- 史学会
- Société française d’histoire urbaine
教育活動
講義・演習
- 学部講義「近代フランスの制度と社会」夏学期2単位
- 学部講義「フランス共和政の政治文化」冬学期2単位
- 学部演習「フランス近現代史演習（１）」夏学期2単位
- 学部演習「フランス近現代史演習（２）」冬学期2単位
- 大学院演習「フランス近現代史演習」通年4単位
- 大学院博士論文執筆指導 通年2単位