北村 陽子 KITAMURA Yoko
略歴
| 1995年3月 | 名古屋大学文学部西洋史学専攻 卒業 |
| 1997年3月 | 名古屋大学大学院文学研究科史学地理学専攻 修士課程修了 |
| 1998年4月 | 同博士課程進学 |
| 1999年10月 | ビーレフェルト大学歴史哲学部留学（～2001年9月） |
| 2004年9月 | 同単位取得の上満期退学（2006年 7月博士（歴史学）取得） |
| 2010年4月～2018年3月 | 愛知工業大学基礎教育センター准教授 |
| 2018年4月～2024年3月 | 名古屋大学大学院人文学研究科（西洋史学）准教授 |
| 2024年4月～ | 東京大学大学院人文社会系研究科（西洋史学）准教授 |
専門領域
- 近現代ドイツ史
- 福祉国家史
- ジェンダー関係論
主要業績
著書
- 『戦争障害者の社会史：20世紀ドイツの経験と福祉国家』名古屋大学出版会、2021年。
論文
- 「第二帝政期フランクフルトにおける住宅政策と家族扶助」『史林』第82巻第4号、1999年、73-104頁。
- 「第一次世界大戦期ドイツにおける戦時扶助体制と女性動員―フランクフルト・アム・マインの事例」『西洋史学』第221号、2006年、23-43頁。
- 「戦間期ドイツにおける戦争障害者の社会的位置」『社会科学』第40巻第1号、2010年、55-75頁。
- 「世界大戦の記憶―フランクフルト・アム・マインの戦争記念碑」若尾祐司、和田光弘編『歴史の場―史跡・記念碑・記憶』ミネルヴァ書房、2010年、第17章。
- 「近代ドイツにおける戦時女性動員と社会活動の形成」『社会科学』第41巻第1号、2011年、149-173頁。
- 「第二帝政期ドイツにおける『母性保険』構想の展開と限界」『社会科学』第42巻第1号、2012年、223-245頁。
- 「フランクフルト・アム・マインにおける反原発市民運動」若尾祐司、本田宏編『反核から脱原発へ―ドイツとヨーロッパ諸国の選択』昭和堂、2012年、第４章補論。
- 「ジェンダー化された戦争経験―ドイツの事例―」『女性とジェンダーの歴史』第2号、2014年、70-71頁。
- 「「両次世界大戦期ドイツの戦争障害者をめぐる保護と教育」沢山美果子、橋本伸也編『保護と遺棄の子ども史』昭和堂、2014年。
- 「20世紀前半ドイツにおける戦争障害者―二つの世界大戦と生活支援の変遷―」 『社会事業史研究』第48号、2015年、63-78頁。
- 「『傷ついた父親』は家族の扶養者たるか――第二次世界大戦後西ドイツの戦争障害者援護――」辻英史、川越修編『歴史のなかの社会国家：20世紀ドイツの経験』山川出版社、2016年、第３章。
- Atomkraft - Energie für eine segensreiche Zukunft?, in Archivnachrichten aus Hessen, 16-1 (2016), pp. 63-66.
- 「障害者の就労と『民族共同体』への道――世界大戦期ドイツにおける戦争障害者への職業教育」三時眞貴子、岩下誠、江口布由子、河合隆平、北村陽子編『教育支援と排除の比較社会史：「生存」をめぐる家族・労働・福祉』昭和堂、2016年、第8章。
- 「西ドイツ「原子力村」の核スキャンダル──核燃料製造企業の立地都市ハーナウのイメージ」若尾祐司、木戸衛一編『核開発時代の遺産：未来責任を問う』昭和堂、2017年、第５章。
- 「ドイツにおける世界大戦と福祉──盲導犬の発展の歴史──」『軍事史学』第53巻4号、2018年、28-46頁。
- 「第二次世界大戦下の戦争犠牲者問題──フランクフルト・アム・マインを事例に──」『歴史と経済』第239号、2018年、2-11頁。
- 「ヨーロッパの戦争博物館における世界大戦の展示」『同時代史研究』第13号、2020年、83-90頁。
- 「世界大戦期ドイツにおける戦場医学と放射線防護の発展」若尾祐司、木戸衛一編『核と放射線の現代史 : 開発・被ばく・抵抗』昭和堂、2021年、第１章。
- 「世界大戦期ドイツにおける戦争障害者支援」『歴史評論』第854号、2021年、62-75頁。
- 「戦争障害者の社会復帰と男性性 ──第一次世界大戦期のドイツを例に」『ジェンダー研究』第25号、2023年、83-98頁。
受賞
- サントリー学芸賞（思想・歴史）、『戦争障害者の社会史：20世紀ドイツの経験と福祉国家』、サントリー文化財団、2021年。「＜新刊紹介＞高橋秀寿著『時間／空間の戦後ドイツ史ーいかに「ひとつの国民」は形成されたのか』」『史学雑誌』、128編12号（2019年）、1861-1862頁
所属学会
- 歴史科学協議会
- 日本国際政治学会
- 名古屋歴史科学研究会
- 日本独文学会東海支部
- イギリス女性史研究会
- 社会事業史学会
- 日本ドイツ学会
- 比較家族史学会
- 史学研究会
- 日本西洋史学会
教育活動
- 学部講義「西洋史学研究入門」教養学部専門科目2単位
- 学部講義「近現代ドイツのジェンダーと社会（１）」夏学期2単位
- 学部講義「近現代ドイツのジェンダーと社会（２）」秋学期2単位
- 学部演習「ドイツ近現代史演習（１）」夏学期2単位
- 学部演習「ドイツ近現代史演習（２）」秋学期2単位
- 大学院演習「ドイツ近現代史演習」通年４単位
- 大学院博士論文指導 通年2単位