中野裕考
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1975年宮城県生まれ、西洋思想担当。西洋近代の知の枠組みを内側と外側から変形させることがテーマである。西洋近代の知の基盤を整備した18世紀後半ドイツのイマヌエル・カントを起点として、一方では20世紀哲学、他方では古代中世哲学との連続性を示すことで、西洋思想をトータルに捉える視座を獲得することを目指す。外側から、という場合は、メキシコ留学を機に開始したラテンアメリカと日本における哲学受容の比較研究により、西洋の外で西洋思想を研究することがもたらす諸問題に向き合っている。
著書
- ・『カントの自己触発論』(東京大学出版会、2021)
共編著
- ・La filosofía andina en el contexto peruano, latinoamericano, y global, Ochanomizu University E-book Service, 2025
論文
- ・Unum, Verum, Bonum and the System Formation of Critical Philosophy, Kant-Studien 113, 613-639, 2022
訳書
- ・フランシスコ・スアレス『形而上学討論集 : 第五十四討論 理りの上でのみ在るものについて』(お茶の水女子大学附属図書館E-bookサービス、2025)
古田徹也
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1979年熊本県生まれ。西洋思想担当。英語圏とドイツ語圏における近現代の哲学・倫理学全般を専門とし、特にルートウィヒ・ウィトゲンシュタインの哲学を土台にしながらも、専門領域に囚われず、言語・行為・心・運などのテーマを広い視点で考察を重ね定評を得ている、我が国における気鋭の哲学者の一人。第41回(2019年度)サントリー学芸賞受賞。
著書
- ・『それは私がしたことなのか 行為の哲学入門』(新曜社、2013)
- ・『言葉の魂の哲学』(講談社、2018)
- ・『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(KADOKAWA、2019)
- ・『不道徳的倫理学講義 人生にとって運とは何か』(筑摩書房、2019)
- ・『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHK出版、2020)
- ・『いつもの言葉を哲学する』(朝日新聞出版、2021)
- ・『このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学』(筑摩書房、2022)
- ・『謝罪論 謝るとは何をすることなのか』(柏書房、2023)
編著
- ・『これからのウィトゲンシュタイン』(荒畑靖宏・山田圭一・古田徹也(編)、リベルタス出版、2016)
- ・『英米哲学の挑戦 文学と懐疑』(勢力尚雅・古田徹也(編)、放送大学教育振興会、2023)
共著
- ・『現代哲学の名著』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2009)
- ・『日本哲学小史』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2009)
- ・『KAWADE道の手帖 ウィトゲンシュタイン』(河出書房新社、2011)
- ・『科学技術の倫理学』(勢力尚雅(編)、梓出版社、2011)
- ・『近代哲学の名著』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2011)
- ・『感性学 触れ合う心・感じる身体』(栗原隆(編)、東北大学出版会、2014)
- ・『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅(編)、梓出版社、2015)
- ・『経験論から言語哲学へ』(勢力尚雅・古田徹也(著)、放送大学教育振興会、2016)
- ・『高等学校 新倫理 新訂版』(菅野覚明・熊野純彦・ 山田忠彰(編)、清水書院、2017)
- ・『くじ引きしませんか? デモクラシーからサバイバルまで』(瀧川裕英(編)、信山社新書、2022)
- ・『絶版本』(柏書房編集部(編)、柏書房、2022)
- ・『人生の意味の哲学入門』(森岡正博・蔵田伸雄(編)、春秋社、2023)
- ・『汚穢のリズム きたなさ・おぞましさの生活考』(酒井朋子・奥田太郎・中村沙絵・福永真弓(編)、左右社、2024)
訳書
- ・デイヴィッド・ウィギンズ『ニーズ・価値・真理 ウィギンズ倫理学論文集』(大庭健・奥田太郎(監訳)、古田徹也他2名(訳)、勁草書房、2014)
- ・コーラ・ダイアモンド『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇 ケンブリッジ1939年』(大谷弘・古田徹也(訳)、講談社、2015)
- ・ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社、2016)
- ・『現代倫理学基本論文集II 規範倫理学篇1』(大庭健(編)、古田徹也(監訳)、勁草書房、2021年)
- ・『現代倫理学基本論文集III 規範倫理学篇2』(大庭健(編)、古田徹也(監訳)、勁草書房、2021年)
板東洋介
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1984年兵庫県生まれ。日本思想担当。専門は主に儒学・国学・武士道を中心とする日本近世の思想史だが、最近は古代・中世・近代にも関心をひろげている。論述に際しては、思想家の経験の襞にまで分け入る叙述と、思想史全体への幅広い目配りに基づくスケールの大きい立論との両立を心がけている(がむろん、成功裡におわっているかどうかはいまいちおぼつかない)。第41回(2019年度)サントリー学芸賞受賞。
著書
- ・『徂徠学派から国学へ─表現する人間』(ぺりかん社、2019)
- ・『谷崎潤一郎』(人と思想198、清水書院、2020)
共著
- ・『高等学校 新倫理 最新版 指導と研究』(菅野覚明・熊野純彦・ 山田忠彰(編)、清水書院、2013)
- ・『用語集 倫理 新訂第二版』(菅野覚明・ 山田忠彰(編)、清水書院、2016)
- ・『日本思想史事典』(日本思想史事典編集委員会(編)、丸善出版、2020)
- ・『和辻哲郎の人文学』(木村純二・吉田真樹(編)、ナカニシヤ出版、2021)
訳書
- ・『定本 葉隠〔全訳注〕中』(佐藤正英(校訂)、吉田真樹(監訳)、板東洋介ほか4名(訳)、ちくま学芸文庫、2017)
- ・『定本 葉隠〔全訳注〕下』(佐藤正英(校訂)、吉田真樹(監訳)、板東洋介ほか4名(訳)、ちくま学芸文庫、2017)