東京大学倫理学研究室

教員紹介

古田徹也

古田徹也

1979年熊本県生まれ。西洋思想担当。英語圏とドイツ語圏における近現代の哲学・倫理学全般を専門とし、特にルートウィヒ・ウィトゲンシュタインの哲学を土台にしながらも、専門領域に囚われず、言語・行為・心・運などのテーマを広い視点で考察を重ね定評を得ている、我が国における気鋭の哲学者の一人。第41回(2019年度)サントリー学芸賞受賞。

著書

  • ・『それは私がしたことなのか 行為の哲学入門』(新曜社、2013)
  • ・『言葉の魂の哲学』(講談社、2018)
  • ・『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(KADOKAWA、2019)
  • ・『不道徳的倫理学講義 人生にとって運とは何か』(筑摩書房、2019)
  • ・『はじめてのウィトゲンシュタイン』(NHK出版、2020)
  • ・『いつもの言葉を哲学する』(朝日新聞出版、2021)
  • ・『このゲームにはゴールがない ひとの心の哲学』(筑摩書房、2022)

編著

  • ・『これからのウィトゲンシュタイン』(荒畑靖宏・山田圭一・古田徹也(編)、リベルタス出版、2016)

共著

  • ・『現代哲学の名著』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2009)
  • ・『日本哲学小史』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2009)
  • ・『KAWADE道の手帖 ウィトゲンシュタイン』(河出書房新社、2011)
  • ・『科学技術の倫理学』(勢力尚雅(編)、梓出版社、2011)
  • ・『近代哲学の名著』(熊野純彦(編)、中央公論新社、2011)
  • ・『感性学 触れ合う心・感じる身体』(栗原隆(編)、東北大学出版会、2014)
  • ・『科学技術の倫理学Ⅱ』(勢力尚雅・古田徹也(編)、梓出版社、2015)
  • ・『経験論から言語哲学へ』(勢力尚雅・古田徹也(著)、放送大学教育振興会、2016)
  • ・『高等学校 新倫理 新訂版』(菅野覚明・熊野純彦・ 山田忠彰(編)、清水書院、2017)

訳書

  • ・デイヴィッド・ウィギンズ『ニーズ・価値・真理 ウィギンズ倫理学論文集』(大庭健・奥田太郎(監訳)、古田徹也他2名(訳)、勁草書房、2014)
  • ・コーラ・ダイアモンド『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇 ケンブリッジ1939年』(大谷弘・古田徹也(訳)、講談社、2015)
  • ・ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社、2016)
  • ・『現代倫理学基本論文集II 規範倫理学篇1』(大庭健(編)、古田徹也(監訳)、勁草書房、2021年)
  • ・『現代倫理学基本論文集III 規範倫理学篇2』(大庭健(編)、古田徹也(監訳)、勁草書房、2021年)

板東洋介

1984年兵庫県生まれ。日本思想担当。専門は主に儒学・国学・武士道を中心とする日本近世の思想史だが、最近は古代・中世・近代にも関心をひろげている。論述に際しては、思想家の経験の襞にまで分け入る叙述と、思想史全体への幅広い目配りに基づくスケールの大きい立論との両立を心がけている(がむろん、成功裡におわっているかどうかはいまいちおぼつかない)。第41回(2019年度)サントリー学芸賞受賞。

著書

  • ・『徂徠学派から国学へ─表現する人間』 (ぺりかん社、2019年)
  • ・『谷崎潤一郎』(人と思想198、清水書院、2020年)

共著

  • ・『高等学校 新倫理 最新版 指導と研究』(菅野覚明・熊野純彦・ 山田忠彰(編)、清水書院、2013)
  • ・『用語集 倫理 新訂第二版』(菅野覚明・ 山田忠彰(編)、清水書院、2016)
  • ・『日本思想史事典』(日本思想史事典編集委員会(編)、丸善出版、2020年)
  • ・『和辻哲郎の人文学』(木村純二・吉田真樹(編)、ナカニシヤ出版、2021年)

訳書

  • ・『定本 葉隠〔全訳注〕中』(佐藤正英(校訂)、吉田真樹(監訳)、板東洋介ほか4名(訳)、ちくま学芸文庫、2017年)
  • ・『定本 葉隠〔全訳注〕下』(佐藤正英(校訂)、吉田真樹(監訳)、板東洋介ほか4名(訳)、ちくま学芸文庫、2017年)