東京大学倫理学研究室

FAQ

 

Q 東大倫理学研究室の特徴はどのような点にありますか。
東大倫理学研究室では、現在の研究室の基礎を築いた和辻哲郎以来の学統で、西洋思想と日本思想の双方を広く、深く学ぶことができるのが最大の特徴です。歴代の教員の専攻も、古代~現代の西洋哲学から古代~近代の日本思想に至るまで、多岐にわたります。方法論としては、文学部の他学科と同様、古典とされるテクストの読解を基礎としています。
Q 西洋思想を学びたいのですが、哲学と倫理学、どちらを専攻すべきでしょうか。
東大倫理学研究室で西洋思想を専攻する場合、哲学と範囲が重複することはよくあることです。また、一口に倫理学といっても、いわゆる存在論などの理論的な事柄を中心に研究されている人もいますし、哲学のなかでも実践的な事柄に焦点を当てている人もいますから、理論/実践といったくくりで単純に区分できるわけでもありません。
そのため、専攻を選ばれるさいには、まず、自分が希望する指導教員の専門分野、研究スタイル等を総合的に考慮されることをおすすめします。東大倫理学研究室ホームページでは、東大倫理学研究室所属教員の業績を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、東大倫理学研究室では、カリキュラム上、西洋思想を専攻とする人でも必ず日本思想についても学ぶことになるため、西洋思想にとどまらない視野の広さを養うことができるのも特徴です。この点も、判断の目安となるでしょう。
Q 日本思想を学びたいのですが、国文学や宗教学、日本史学等でも同じようなテクストを取り扱うと聞きます。どう違うのでしょうか。
一口に日本思想といっても、日本で受け継がれてきた思想の形態は多岐にわたり、狭義の学問上の著作だけでなく、歌、物語、批評、教典等、様々な日本語の古典が研究の対象となりえます。なかには、国文学や宗教学、日本史学等でも取り扱われている共通のテクストも少なくありません。東大倫理学研究室ではとりわけ、テクストに内在する思想そのものに焦点があてられます。その結果、たとえ同じテクストを取り扱う場合でも、問いの立て方・考え方は、文学研究や宗教研究、歴史研究等におけるそれとはおのずと違うものとなることでしょう。
まずは、東大倫理学研究室出身者の研究会や学会発表、講演等を通じて、その研究スタイルを具体的に体験されてみることをおすすめします。
Q 応用倫理学を学ぶことはできますか。
東大倫理学研究室では、卒業/修了にあたって、古代から現代にかけての古典とされるテクストについての研究成果を論文として提出することを求めています。また、カリキュラムでも、同様の内容が授業の中心となります。倫理学という学問分野にまつわる基礎的な知識を身につけてもらうとともに、時代を超えて評価されている重要な文献資料を精密に読解し、整理し、一定の水準を超えた論文を構成するという、多様な分野において必要となる基礎的な学術能力を身につけてもらうためです。
しかし、このことは、応用倫理学を自主的に学べないということではありません。実際、東大倫理学研究室出身者のなかには、応用倫理学を専攻とされている方も少なくありません。
Q 過去の卒業論文等を閲覧することはできますか。
東大倫理学研究室の過去の卒業論文・修士論文・博士論文については、個別に閲覧を受け付けています(貸出等の対応はしていません)。詳細は事前にお問い合わせください。
 また、東大倫理学研究室が刊行する『倫理学紀要』については、下記の東京大学学術機関リポジトリより閲覧できます(2021年度現在、第25輯以降のみ公開中。順次拡張予定)。(参考:東京大学学術機関リポジトリ
Q 倫理学を学ぶうえでおすすめの本はありますか。
東大倫理学研究室の研究内容・スタイルを知りたいという場合には、まずは、東大倫理学研究室所属教員の執筆した入門的な著作をお読みになることをおすすめします。なかには、さらに関心を深めたい人のための読書案内がついている著作も少なくありません。そこから、今度は自分の関心に沿って、いわば“芋づる式”に、良質の入門書・学術書を見つけていくのが望ましいでしょう。
 また、和辻哲郎は、独自の倫理学体系を築き、洋の東西を問わず広く実績を残したことでも知られています。『倫理学』『人間の学としての倫理学』『日本倫理思想史』『風土』等、日本における倫理学研究全般に多大な影響を及ぼしてきた和辻哲郎の著作群を手に取られてみることもおすすめします。
Q 研究室の環境を教えてください。
東大倫理学研究室は、教員・学生ともにお互いを尊重しあう和気藹々とした雰囲気のもと、自分の学業に専念できる環境が整えられています。まだ、普段は各自の自主的な勉学が尊重されていますが、いざ研究で迷ったとき、躓いたときには、きめ細かなサポートを受けることができるのも特徴です。なお、研究室の環境・雰囲気を知りたい方は、ぜひお気軽に見学にお越しください。
Q 研究生の受入はしていますか。
東大倫理学研究室には、研究生の受入制度があります。詳細は、下記をご確認ください。
(参考:学部研究生受入制度について
Q 研究室の環境を教えてください。
東大倫理学研究室は、教員・学生ともにお互いを尊重しあう和気藹々とした雰囲気のもと、自分の学業に専念できる環境が整えられています。まだ、普段は各自の自主的な勉学が尊重されていますが、いざ研究で迷ったとき、躓いたときには、きめ細かなサポートを受けることができるのも特徴です。なお、研究室の環境・雰囲気を知りたい方は、ぜひお気軽に見学にお越しください。
Q 大学院入試について教えてください。
大学院入試にかかる募集要領、出願手続き、研究室ガイダンスの日程等については、本学人文社会系研究科大学院係に直接お問い合わせください。
(参考:東京大学大学院人文社会系研究科募集要項 )
なお、出願時の提出書類のうち「卒業論文若しくはそれに代わる論文」の形式について、不明な点がある場合は、本研究室に直接お問い合わせください。ただし、大学院入試の試験内容等についてのお問い合わせには、一切応じかねます。あらかじめご了承ください。なお、過去問については下記より入手可能です。
(有)日本興業社
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学文学部法文2号館地階
Tel(Fax) 03-3814-9301
Q 図書の利用はできますか。
東大倫理学研究室所蔵図書の利用の可否については、下記の文学部図書館のホームページからご確認ください。
(参考:文学部図書館
なお、配架状況は東京大学OPACには逐次反映されないほか、都合により事前の予告なく臨時閉室とする場合がありますので、ご利用のさいは、事前にお問い合わせされることをおすすめします
Q研究室の見学はできますか。
東大倫理学研究室では、見学者を歓迎しています。お気軽にお越しください。なお、事前に問い合わせフォームからご予約をお願いします。