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言語社会コース

■専門分野の紹介

 

韓国朝鮮言語社会専門分野は、言語学,文化人類学,社会学等の諸専門領域に依拠し,韓国朝鮮の言語・社会・文化を教育・研究します。特にフィールド研究と文献研究を有機的に統合し、社会・文化構造を共時的な観点から把握する能力を養うことに重点を置きます。

■教員紹介


福井 玲(ふくい れい)准教授

 韓国朝鮮語の歴史言語学的研究、音声・音韻に関する研究、ハングル資料についての書誌学的研究、韓国語の方言に関する研究を専門としている。より具体的には、15世紀を起点とする音韻史の研究や、日本と同様のピッチアクセントをもつ韓国南部方言についての研究などのほか、近年では、本学部所蔵の小倉文庫において、雨森芳洲が編纂したと推定されながらも、これまでまったく研究されたことのない韓国語の近代語研究にとって重要な資料を見出して研究を進めている。また言語研究におけるコンピューターの利用にも積極的に関わっており、編著書『月印千江之曲 KWIC索引』(私家版、1985年)は、世界で最初にKeyword in Contextによるコンピューター解析を中期朝鮮語研究に適用したもので、韓国語学界に衝撃を与え、韓国語電算学会が設立される契機となった。
 最近の論文に、「全南光陽市方言のアクセント体系とその地理的分布について」(韓国語、『国語学』311998年)、「16世紀朝鮮語傍点資料についての基礎的研究」(『朝鮮文化研究』7、2000年)、「韓国語のアクセント」(『音声研究』5?1 日本音声学会. 2001年)、 Pitch accent systems in Korean’”. (Kaji S. (ed.) Proceedings of the Symposium: Cross-linguistic Studies of Tonal Phenomena: Historical Development, Phonetics of Tone, and Descriptive Studies. 東京外国語大学AA. 2003).、「朝鮮語音韻史の諸問題」(『音声研究』7?1 日本音声学会. 2003年)、「古代朝鮮語についての若干の覚え書き」(アレキサンダー・ボビン、長田俊樹(共編)『日本語系統論の現在』日文研叢書31 京都:国際日本文化研究センター. 2003年)、などがある。

本田 洋(ほんだ ひろし)准教授  本田研究室のページ

 本田洋准教授は、社会・文化人類学を専門とし、主として韓国の地方社会を対象とする民族誌的調査研究に従事している。当初は,全羅北道南原地域農村部での長期のフィールドワークに基づいて、韓国の産業化と都市化の過程における農村の社会組織と民俗文化の変化を中心に研究を行っていたが,その後は旧郡県,現市郡規模の地域社会における地域活性化と観光開発,ならびに近現代の地域社会史(なかでも旧身分集団の再生産と文化伝統の再構築,ならびに地域開発と媒介者の動向)にも関心を広げ,さらに近年ではものつくりに関する調査研究も行っている。
 主たる編著・論文に、「墓を媒介とした祖先の<追慕>――韓国南西部一農村におけるサンイルの事例から」(『民族学研究』58(2)1993年)、「郷土芸能は誰のもの?――現代韓国農村における民俗伝承の一側面」(『朝鮮文化研究』21995年)、「韓国の地方邑における「郷紳」集団と文化伝統――植民地期南原地域における都市化と在地勢力の動向」(『アジア・アフリカ言語文化研究』581999年)、『東アジアにおける文化の多中心性』(三尾裕子と共編、風響社、2001年)、「吏族と身分伝統の形成――南原地域の事例から」(『韓国朝鮮の文化と社会』32004年)、『東アジアからの人類学:国家・開発・市民』(宇田川妙子・中村淳と共編、風響社、2006年)、『韓国の在地エリートに関する社会人類学的研究』(科学研究費補助金研究成果報告書、2006年)等がある。 また、研究成果の一部は、ホームページでも公開されている。
(http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~hhonda/
)。