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言語社会コース

■専門分野の紹介

 韓国朝鮮言語社会専門分野は、言語学、文化人類学、社会学等の諸専門領域に依拠し、韓国朝鮮の言語・社会・文化を教育・研究します。特にフィールド研究と文献研究を有機的に統合し、社会・文化構造を共時的な観点から把握する能力を養うことに重点を置きます。

■教員紹介


福井 玲(ふくい れい)教授

 韓国朝鮮語の歴史言語学的研究、音声・音韻に関する研究、ハングル資料についての資料研究、韓国語の方言に関する研究を専門としている。より具体的には、15世紀を起点とする音韻史の研究や、日本と同様のピッチアクセントをもつ諸方言についての研究などのほか、本学部所蔵の小倉文庫において、雨森芳洲が編纂したと推定されながらも、これまでまったく研究されたことのない韓国語の近代語研究にとって重要な資料を見出して研究を進めている。また、ここ数年は小倉進平の残した朝鮮語方言調査資料をもとに、言語地図を作成し、その解釈を行なうことにより語彙史の研究も進めている。
 主な著書に『韓国語音韻史の探究』(三省堂2013年)、最近の論文に、「中村庄次郎筆写本『酉年工夫』の語学的特徴」(『韓国朝鮮文化研究』112012年)、「捷解新語初刊本のテキスト分析」(『韓国朝鮮文化研究』132014年)、「中世韓国語の「傍点」をめぐるいくつかの基本的な課題」(『言語研究』1482015年)、「小倉進平の朝鮮語方言調査について―『朝鮮語方言の研究』所載資料の活用のために―」(『東京大学言語学論集』372016)などがある。


本田 洋(ほんだ ひろし)教授  本田研究室のページ

 社会・文化人類学を専門とし、主として韓国の地域社会を対象とする民族誌的研究に従事している。当初は韓国南西部南原地域の農村での長期の滞在調査に基づいて、産業化と都市化の過程における農村社会の変化を研究していたが、その後は歴史人類学的視角をも合わせ、多岐にわたる研究を行うようになった。近年では、都市から農村への移住者とコミュニティ形成を主題とした調査研究も行っている。
 主たる著書・論文に、『東アジアにおける文化の多中心性』(三尾裕子と共編、風響社、2001年)、『東アジアからの人類学:国家・開発・市民』(宇田川妙子・中村淳と共編、風響社、2006年)、「韓国の帰農:智異山麓山内地域の事例から」(『韓国朝鮮文化研究』2012年)、『有志と名望家:韓日地域社会構造に対する民族誌的比較』(韓国語、林慶澤と共著、イメジン、2013年)、『韓国農村社会の歴史民族誌:産業化過程でのフィールドワーク再考』(単著、風響社、2016年)等がある。
 文学部授業科目として、社会学概論・特殊講義・演習(社会学専修課程)、韓国朝鮮文化特殊講義・演習、文化人類学(ともに共通講義)を担当している。また、研究成果の一部は、ホームページでも公開されている(
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~hhonda/)。


金 成垣(김성원)准教授

 社会学を専門とし、失業・貧困問題や少子高齢化問題などの社会問題、そしてそれに対応するための雇用・社会保障政策や家族政策などの社会政策=福祉国家政策について研究している。韓国や日本、中国を中心としたアジア諸国・地域を主な対象とし、歴史比較分析を通じて今日の状況を明らかにし、国際比較分析を通じて各国の現状を明らかにすることを目指している。これをふまえ、今後の課題や展望を考える政策論についても関心を持っている。近年では、雇用不安定化や少子高齢化、多文化社会化といった社会変動とそこにおける福祉国家の変容をテーマとして研究を進めている。
 主たる著書に、『後発福祉国家論――比較のなかの韓国と東アジア』(単著、東京大学出版会、2008年)、『現代の比較福祉国家論――東アジア発の新しい理論構築に向けて』(単編著、ミネルヴァ書房、2010年)、『福祉国家の日韓比較――「後発国」における雇用保障・社会保障』(単著、明石書店、2016年)、『アジアにおける高齢者の生活保障――持続可能な福祉社会を求めて』(共編著、明石書店、2017年)等がある。文学部授業科目として、社会学概論・社会学演習(社会学専修課程)、韓国朝鮮文化特殊講義・演習(共通講義)を担当している。


李 暁源(이효원)特任准教授

 韓国朝鮮文化研究室では、毎年1名ずつ外国人客員教授を招聘して、最先端の研究を紹介してもらっている。本年度の李暁源特任准教授は、韓国古典文学の専門家である。