都市史研究会のご案内

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都市史研究会例会

現在、都市史研究会の活動は、a) 1年に数回のペースで開催している例会、b) 1992年から毎年秋に開催しているシンポジウム、c) 1993年に始まる『年報 都市史研究』の編集・刊行(山川出版社)の3つを柱としています。このうち c) の例会は、1990年6月に第1回例会を開催して以来、回を重ね、最近では東京大学出版会『シリーズ伝統都市』の出版企画会議をかね、幅広い報告を行ってきました。

例会の報告要旨と討論要旨は「ニューズレター都市史研究」上においてまとめられ、当該例会およびそれ以前の例会に参加された方々に、継続的にE-mailにて発送しております。

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都市史研究会例会開催について

日時・場所

4月22日(水)19時~ /東京大学工学部1号館 3F 会議室(本郷キャンパス)

内容

髙山慶子著『江戸深川猟師町の成立と展開』(名著刊行会、2007)書評会
報告者:竹ノ内雅人氏(飯田市歴史研究所)/コメント:吉田伸之氏(東京大学)

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シンポジウム

都市史研究会では毎年1回シンポジウムを開催していますが、2009年度も11月14日(土)・15日(日)の2日間、「伝統都市の比較史」というテーマで東京大学本郷キャンパス法文1号館2階215番教室において報告および討論を行います。詳細は以下の通りです。

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都市史研究会シンポジウム2009「伝統都市の比較史」

今年度の都市史研究会シンポジウムは、「伝統都市の比較史」を共通テーマとして掲げました。これは、trad3の内、基盤研究(s)「16-19世紀、伝統都市の分節的な社会=空間構造に関する比較類型論的研究」の主題を受けて設定されるものです。
 trad3とその周辺では、毎年のように質量とも豊富な研究を蓄積してきていますが、特にこの1年間は、伝統都市の比較類型的な把握に深く関わる、特筆すべき成果が続けて刊行されるという成果を得ました。高澤紀恵著『近世パリに生きる』、高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市』、高澤紀恵・アラン=ティレ・吉田伸之編『パリと江戸』、伊藤毅編『パスティード』がそれです。今回のシンポジウムでは、これらの論著を一挙に取り上げて、「伝統都市の比較史」と題して、シンポジウムの場で集中的に検討しようということになりました。
 私たちの研究活動は、今どのような位置と位相にあるのか。そこではいかなる成果が得られ、また何を学ぶべきなのか。共通に抱える課題や論点は何か。こうしたことを共に議論を介して深めあい、3本の個別研究発表を織り交ぜながら、厳しくも楽しい議論の場としたいと希望します。

日時・会場

11月14日(土)・15日(日)/東京大学本郷キャンパス法文1号館2階215番教室
(例年と会場が異なりますのでご注意ください)

11月14日(土)14:00~17:30

*14:00 開会挨拶 杉森哲也氏(放送大学)
ラウンドテーブルⅠ「民衆世界―都市社会の比較史―」 司会:多和田雅保氏(横浜国立大学)
*14:10 書評1)高澤紀恵著『近世パリに生きる―ソシアビリテと秩序―』(岩波書店、2008)/評者:吉田伸之氏(東京大学)
*14:55 書評2)高澤紀恵・アラン・ティレ・吉田伸之編『パリと江戸―伝統都市の比較史へ―』(山川出版社、2009)/評者:河原温氏(首都大学東京)
*15:40 休憩
*16:00 全体討論/コメント:林田伸一氏(成城大学))・杉森哲也氏(放送大学)

18:00よりカジュアルイタリアンピアンタ本郷にて懇親会を行います(一般4000円、学生2000円)。ぜひご参加ください。

11月15日(日)9時30分~17時20分

個別報告(9:30分~12:30) 司会:武部愛子(東京大学)
*9:30 1)三倉葉子氏(東京大学)「近代京都の町と土地所有―北之御門町を事例として」
*10:30 2)戸田穣氏(東京大学)「建築・出版・イメージ」(仮)
*11:30 3)西坂靖氏(専修大学)「江戸の呉服店の売場と奉公人―三井越後屋を事例として―」

ラウンドテーブルⅡ「空間と社会」(14:00~17:20)  司会:岩淵令治氏(国立歴史民俗博物館)
*14:00 書評1)伊藤毅編『バスティード―フランス中世新都市と建築―」(中央公論美術出版、2009)/評者:高橋慎一朗氏(東京大学)
*14:45 書評2)高橋慎一朗・千葉敏之編『中世の都市―史料の魅力、日本とヨーロッパ―』(東京大学出版会、2009)/評者:伊藤毅氏(東京大学)
*15:30 休憩
*15:50 全体討論/コメント:伊藤裕久氏(東京理科大学)・三枝暁子氏(立命館大学)

*2009年シンポジウムポスター(PDF: 854KB) ダウンロード

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ラウンドテーブル&ワークショップ

とらっど3+都市史研究会による研究会活動の、これまでにない新しい枠組みとして、2006年度以来、“ラウンドテーブル&ワークショップ”を企画し、すでに以下の6度にわたり開催しました。

  • 2006年10月 アラン・チレー氏 東京大学にて
  • 2006年12月 吉田伸之氏 パリ・EHESSにて
  • 2007年6月 塚田孝氏 東京大学にて
  • 2008年3月 フランソワ・J・ルッジウ氏 東京大学にて
  • 2008年10月 リチャード・プランツ氏 東京大学にて


ラウンドテーブルは、比較的小規模な研究集会というイメージで、一人の報告者の研究報告を軸に、1~2本の関連報告、あるいはコメントを組み合わせて、3~4時間程度の時間枠で、当該のテーマを検討・吟味・討議するものです。またワークショップは、一般公開型の1・2回限りのゼミナール兼講義といったものです。これは、講演者のレクチャーを軸に、若手研究者や院生・学生の参加者との研究交流をじっくりおこなえるというメリットがあります。

とらっど3+都市史研究会では、この両者を“ラウンドテーブル&ワークショップ”として連続するものとしてセットし、丸1日から2日間にわたり、一人の研究者を招いて集中的に学習・討論する場にしようと企図しています。

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今年度は以下のラウンドテーブルを開催しました。詳細は以下の通りです。

9月14日(月)に、ロンドン大学教授・歴史学研究所(IHR)所長のマイルズ・テイラー氏を御招きし、「ヨーロッパ史の中のイギリス近代都市」と題するラウンドテーブルを開催しました。

2009年度ラウンドテーブル 2st

題目

「ヨーロッパ史の中のイギリス近代都市」

講師

マイルズ・テイラー氏 【ロンドン大学教授・歴史学研究所(IHR)所長】

日時・場所

2009年9月14日(月) 14:00~17:30 /東京大学本郷キャンパス・法文1号館1階115番教室

スケジュール・内容

14:00
* 開会あいさつ/趣旨説明

14:30
*報告:「ヴィクトリア女王とインド」

(報告は英語で行われますが、日本語の報告要旨を当日配布いたします。)

16:00
*コメント
1.近藤和彦氏(東京大学人文社会系研究科教授)
2.伊東剛史氏(日本学術振興会特別研究員)

16:30
*質疑討論

(日本語の通訳があります。)

18:00
*懇親会

講師紹介:マイルズ・テイラー氏

1961年生まれ。1989年にケインブリッジ大学で博士号取得。
現在、ロンドン大学教授、歴史学研究所(IHR)所長、王立歴史学会理事。
研究テーマはチャーティズム運動、19世紀イギリス急進主義に始まり、現在は19世紀イギリスの政治・文化とヨーロッパ、そして帝国の関係に広がっています。
詳しくはこちらのウェブサイトをご参照ください。

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江戸町触を読む会

江戸町触を読む会は、正宝事録を読む会(1980年秋から10年以上続いた研究会)の活動内容を継承し、江戸の町触について、一言一句細かく読みこんでいくことを主眼にした輪読形式の勉強会です。

文書を読み進める中で浮上した論点・疑問点については、適宜、担当を決めた小報告も行っています。テキストは『江戸町触集成』(塙書房、全20巻)を使用し、「正宝事録」での収載が終わる宝暦6(1756)年の記事から読み進めています。

活動は月1回程度のペースで、平日の午後・夕方にかけて、東京大学文学部日本史学研究室にて行っています。

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「都市と宗教」研究会

この研究会は都市社会に展開する宗教者・宗教施設の問題や、「寺院社会」論のような宗教的空間に内在する都市的要素の考察など、幅広く伝統都市社会と宗教の問題を考えようと立ち上げられました。

2005年6月から不定期に開催され、おもに研究報告のほか、書評や史料紹介なども行っています。

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「描かれた都市」研究会

本会は、屏風絵・絵巻などの絵画史料を主に、絵図や地図などを含めて、「描かれた都市」について検討する小研究会です。2005年4月から活動を開始し、これまで7回開催しました。諸般の事情から現在は活動を休止していますが、できるだけ早い時期の再開をめざしています。

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越南研究会

ベトナム・フエの都市史に関する研究会です。19世紀初頭に築かれたフエは世界で最も新しい都城とも言われ、その都市イデアや都市平面の計画意図、都城内の建築、都城外の都市組織などについて検討していきます。2007年6月から正式な活動を開始し、月1回程度のペースで活動するとともに、現地調査も行っていく予定です。

越南研究会成果報告

昨年度の成果報告を[東アジア建築文化国際会議](2009年4月10~13日、文化資産総管理處籌備處南部辧公室、台南市)で発表いたしました。

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「遊廓とその周辺」 研究会

この研究会は近世~近代を中心とした遊廓や遊女、花街とその周辺社会について、都市社会史の方法にもとづいて共同研究を進めていくものです。メンバーを随時、拡大しながら、研究報告やフィールドワークなどを積み重ね、この分野で注目すべき成果を上げている研究者をゲストに招いての交流なども企画しつつ、2~3年ていどを目途に成果を形にすべく、月1回ほどのペースで活動を進めています。

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東京フィールド研究会(東京F研)

1980年代を中心に、江戸東京を舞台とした都市論ブームが起こって以来、今日まで様々な東京論、東京研究が展開してきました。東京フィールド研究会は、既往研究のレビューと個々の町のフィールドワークを通じ、新たな方法論の構築と、江戸東京の都市史の一端を明らかにすることを目指す研究会です。具体的な活動内容としては、月1回程度の勉強会、町歩き、講演会などに始まり、最終的には東京の特定の町を対象に、建築調査、ヒアリング調査、文献調査などを行う予定です。

去る8月5日、東京大学工学部1号館15号教室に法政大学の陣内秀信氏を招き、氏のこれまでの問題関心の系譜をたどりながら、フィールドワークの方法論について議論する会を催しました。100名前後の来場があり、おかげさまをもちまして盛会のうちに終えることができました。

東京フィールド研究会第一回講演会

「都市フィールドワークの開拓―陣内秀信先生にうかがう」

主催

東京フィールド研究会(東京大学グローバルCOE プログラム「都市空間の持続再生学の展開」S3部会)ぐるーぷ・とらっど3

内容

【第一部 陣内秀信氏レクチャー 「陣内流都市研究の着眼と方法」】
【第二部 陣内先生の著作を読む】
第二部では、東京フィールド研究会のメンバーが、氏の代表的なフィールド調査に基づいて著作を読み解き、それを踏まえ氏が当時の問題意識を語りました(インタビュー形式)。
1.『都市を読む イタリア』(1988年、法政大学出版局) 福村任生
2.『東京の町を読む』(1981年、相模書房) 初田香成
3.『東京の空間人類学』(1985年、筑摩書房) 西村亮彦
4.『東京 郊外の地域学』(1999年、私家版) 小島見和

司会=初田香成(東京大学特任助教)・西村亮彦(東京大学博士課程)

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