企画報告

  • 逸身家文書現状記録調査
  • 野原家文書現状記録調査

逸身家文書現状記録調査

東京大学大学院人文社会系研究科逸身喜一郎教授(西洋古典)所蔵の、大坂両替商銭屋(逸身)佐兵衛家の古文書に関する現状記録調査である。

戦争中、大坂市天王寺区上本町9丁目・田中家(たい子氏の母あいの実家)に緊急避難して以来、長年保管されてきた古文書を、逸身喜一郎氏が再発見し、これを2004年6月に東京大学日本史学吉田研究室に搬入して、現状記録を実施。2005年7月までに細胞現状記録まで終え、2006年度後半から、古文書複製社によって史料のマイクロ撮影を実施した。また逸身たい子氏(喜一郎氏の母)から聞き取りを行う。

古文書は、18世紀後半から20世紀初めにかけての、逸見家の家関係、銭屋佐兵衛店の経営関係、逸身銀行の経営関係、姻戚や別家関係などにわたり、総点数は約2,000点に及ぶ。2007年度末に、現状記録調査報告書をとりまとめる予定である。

古文書などの閲覧公開については未定。

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野原家文書現状記録調査

野原家文書は、旧飯田藩堀家家中である野原助三郎(三郎)家に伝来する文書である。現在、ご子孫にあたる松戸市中井恵子氏が所蔵している。

この文書群について、2005年12月から2007年6月まで計6回にわたり、現地で現状記録・細胞現状記録・マイクロ撮影を行った。古文書の総点数は650点余りに及ぶ。18世紀後半から明治期にかけて、野原助三郎(三郎)がつとめた上郷代官所・上郷租税司御役所での役務記録、飯田城下の扇町にあった産物会所に関連する願書類・絵図、家族・親戚間における書簡類などがある。

2008年度中に、現状記録調査報告書をとりまとめる予定である。

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