東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 心理学研究室

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部心理学研究室Department of Psychology, The University of Tokyo

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研究室の歴史

東大心理学研究室の歴史

東京大学心理学研究室の主な出来事

日本心理学会成立(1927(昭和2)年)頃まで

西暦 東大心理学研究室関連のできごと 西暦 制度、世の中の動きなど
1875 西周訳ヘヴン著『心理学』(和装本)
文部省より刊行
1877 外山正一、東京大学で心理学を講義(〜1889) 1877 東京大学設立
1879 W・ヴントがライプツィヒ大に
心理学実験室を開設
1883 元良勇次郎、ボストン大に留学
1885 元良、ジョンズホプキンス大に転学
ホールに師事
1886 帝国大学令(東京大学が帝国大学に改称)
1887 ホール&元良、「圧の漸次変化に対する皮膚の感受性」を
『アメリカ心理学雑誌』に発表。日本人初の心理学論文。
1888 元良、日本人心理学者として初の博士号取得。
元良帰国。
帝国大学文科大学哲学科で「精神物理学」を担当
1889 最初の実験器具購入(験温器ほか)
1890 元良、帝国大学教授に就任
1893 元良、「心理学・倫理学・論理学第一講座」
教授就任
1894 日清戦争
1896 松本亦太郎、イェール大ラッドのもとに留学。
スクリプチュアに師事。
1897 心理学研究室設置(大小2室) 1897 京都帝国大学設立
(帝国大学は東京帝国大学に改称)
1898 在米中の松本にドイツへの官費留学の命が下る。
ライプツィヒ大・ヴントに師事
1900 速水滉、助手に就任
1901 心理学会(東京)設立
1903 独立の心理学実験室開設
(現在の安田講堂の位置)場所移転史を参照
1904 日露戦争
1905 桑田芳蔵、風見謙次郎ら、
第1回心理学専修生として卒業
1905 心理学、卒業試験受験科目となる
1906 京都帝大文科大学心理学講座開設
1908 福来友吉,助教授に就任
1909 心理学通俗講話会開始
1910 『実験心理写真帖』編纂
1912 元良勇次郎,教授在任中に没 1912 『心理研究』創刊
1913 松本亦太郎,教授に就任(7月)
福来友吉、休職(10月)
1914 第一次世界大戦(〜1918)
1917 桑田芳蔵、助教授に就任
1918 東京帝大航空研究所航空心理部開設
(主任・松本亦太郎)
1919 東京帝大文科大学、文学部と改称、
心理学科設置 『日本心理学雑誌』
(京都帝大)発刊
1922 増田惟茂、助教授に就任
研究室移転(弥生門の近く)
1923 『日本心理学雑誌』編集を
心理学研究室に移す
1923 関東大震災
1926 松本亦太郎,停年退官 1926 『心理学研究』発刊
桑田芳蔵、教授昇進
千輪浩、助教授に就任
1927 第1回日本心理学会大会開催(東京帝大) 1927 松本亦太郎、日本心理学会初代会長に就任
1935 法文2号館が新築され、
研究室及び航空研航空心理部が現在の場所に移転

東京大学文学部心理学研究室

歴代教官(着任順)

初代教授・元良勇次郎先生
初代教授・元良勇次郎先生
氏 名 在任期間(着任順) 備考
元良 勇次郎 1890-1912 在任中に没
福来 友吉 1908-1913 休職(1915退職)
松本 亦太郎 1913-1926
桑田 芳蔵 1917-1943
増田 惟茂 1922-1933 在任中に没
千輪 浩 1926-1952
高木 貞二 1933-1954
相良 守次 1943-1964
八木 冕 1952-1976
田中 良久 1953-1977
梅津 八三 1955-1967
末永 俊郎 1964-1982
今村 護郎 1964-1977 在任中に没
小笠原慈英 1967-1970 教養学部教授(併任)
梅岡 義貴 1976-1981
二木 宏明 1977-1997
大山 正 1980-1988
中谷 和夫 1982-1994
立花 政夫 1988-2015
高野 陽太郎 1990-2016
佐藤 隆夫 1995-2016
横澤 一彦 1998-2022
村上 郁也 2013-
今水 寛 2015-
鈴木 敦命 2017-
浅野 倫子 2022-

東京大学・人文社会系心理学研究室史のページは、立命館大学文学部心理学科教授の佐藤達哉さんが、
1997年度・文部省内地研究員として当研究室に滞在した際に作成しました(こちら)。現在公開している内容はその抜粋です。
不明な点や情報提供は佐藤達哉教授までご連絡いただきますようお願いいたします。