東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 心理学研究室

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部心理学研究室Department of Psychology, The University of Tokyo

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大学院への入学希望者へ

大学院の入学試験

大学院の選考は、人文社会系研究科の他の専門分野と同じく、筆記試験と口述試験によって行います。修士課程の選考では、毎年、夏季、冬季の2回の入学試験を実施しています。博士課程の選考は冬季のみです。
受験生は、まず、第一次試験(筆記試験)を受け、それに合格すると第二次試験(口述試験)を受けることになります。夏季入試の口述試験では、受験者が現在取り組んでいる研究内容を発表します。冬季入試の口述試験では、受験者が卒業論文・修士論文(または、それに代わる論文)の内容を発表します。どちらの場合も、その後、教員とのあいだで質疑応答を行います。
合格者のなかには、他大学の出身者、あるいは、外国からの留学生も少なくありません。大学院入試で優秀な成績を収めた合格者は、卓越大学院生として採用されることもあります。卓越大学院生についてはこちらを参照してください。

入試説明会

人文社会系研究科の他の専門分野と同じく、毎年、4月頃(夏季入試)、7月頃(冬季入試)に入試説明会を行っています。今年度の日程については、人文社会系研究科のホームページを参照してください。
入学試験や研究活動については、入試説明会で詳しい説明をします。質問にもお答えします。

大学院での勉学と研究

心理学専門分野の大学院に進学すると、指導教員のもとで実験心理学の研究を進めることになります。
指導教員から研究テーマが与えられるのか、それとも自分で研究テーマを選ぶことになるのかは、教員の方針によって異なります。
いずれの場合も、ゼミなどの授業に出席するだけではなく、研究テーマに関連のある論文を自分で探して読み、実験を行うための技能を身につけ、 実験計画を立てて、実際に実験を実施することになります。
実験結果は、「大学院研究会」(正式名称は「心理学基礎論」)という授業のなかで、すべての教員・研究員・大学院生たちの前で発表し、一緒に検討します。
そうした研究成果をまとめて、国際的な学会や学術雑誌に英語で発表する大学院生も多いです。「学術活動課題演習」という授業科目の中では、国内外の学会・研究会での積極的な研究発表を推奨しています。

教育活動への参加

大学院では、研究の経験を積むだけではなく、実験演習のティーチングアシスタント、あるいは学部生の卒業論文研究の指導を教員と分担することによって、 教育の経験も積むことになります。
大学院を修了した後、大学の教員になる人が少なくないので、これは大学院の非常に大切な教育プログラムになっています。

大学院修了後の進路

大学院に進学した人の大半は研究者になり、東京大学をはじめとする全国の大学や研究所で、心理学関係の研究・教育に携わっています。 海外の有名大学の教授になっている人も少なくありません。
もちろん、研究者だけではなく、一般の企業に就職する人もいます。