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資料と記録(2014年度)

はじめに

 発刊:2014年4月24日

2014年度上廣死生学・応用倫理講座の社会貢献ないし研究成果の社会還元に該当する活動をここに報告する。
まず、《医療・介護従事者のための死生学》基礎コースは、東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応 用倫理センターを実施母体とし、同センター内上廣死生学・応用倫理講座が担当して行った。2014年度には 同センターの池澤優センター長(兼担)、堀江准教授、そして上廣講座の榊原哲也責任教授(兼担)に協力教員になっていただき、活動を進めることができた。

 臨床倫理をテーマとして〈春季セミナー〉(4月20日)を、また、本コースの初心者を対象とするものとして 〈夏季セミナー〉(8月3日)を、さらに〈冬季セミナー〉に充当するものとして、シンポジウム「エンドオ ブライフ・ケア―最期のプロセスの臨床倫理―」(2月8日)を開催した。

 この他、本コースの科目ともなるものとして、本講座主催による「ジュリアン・サヴァレスキュ教授公開 講演会」(9月4日)、「トニー・ウォルター教授公開講演会」(11月19日)を開催した。

 今年度、本コースを修了された方は3名である。それぞれの臨床現場における活動を背景にしたテーマで修了レポートを作成していただいた。次年度にはさらに多くの修了レポートが出てくることを期待している。 次に、上廣講座の主要な実践的研究活動は《臨床倫理プロジェクト》であり、講座の教員・研究員が全国各地に赴き、地域の医療・介護従事者と協働して活動している。

 〈臨床倫理セミナー〉を上記東京における春季セミナーの他、仙台、札幌(2件)、砺波、金沢(2件)、大阪 (2件)、松山、鹿屋、広島、佐久と、計13回開催した(これらは上記基礎コースの単位にもなる)。開催地がさらに広がり、回を重ねているところでは、講義の時間にベーシック・コース(初心者向け)とアドバンスト・コース(リピーター向け)を並行して行うようになりつつある。

 また、臨床倫理の活動を各臨床現場で活発にするよう働く人材を養成する〈臨床倫理ファシリテーター養成コース〉の内容の充実を図り、札幌および大阪で各1 回開催した。 以上のような各活動について、概要をここに報告する。

清水哲郎 記(死生学・応用倫理センター 上廣講座特任教授/リカレント教育担当)


資料編

医療・介護従事者のための死生学セミナー

〈春季セミナー〉
1 臨床倫理エッセンシャルズ 入門編 (臨床死生学トピック)
会田薫子(東京大学)
2 臨床倫理エッセンシャルズ トピック (臨床死生学トピック)
清水哲郎(東京大学)
3 臨床倫理の事例検討:問題の整理・分析・対応(臨床死生学トピック)
清水哲郎(東京大学)
4 高齢者ケアにおける人工的水分・栄養補給法の考え方(臨床死生学トピック)
会田薫子(東京大学)
5 物語られるいのちの尊重――高齢者の終末期医療を考える――(臨床死生学トピック)
石垣靖子(北海道医療大学))
〈夏季セミナー〉
1 死生学とは何か――過去に学び、現在に向き合い、未来を展望する(死生学コア)
池澤 優(東京大学)
2 霊といのち――日本人における死生観の相克(死生学トピック)
堀江 宗正(東京大学)
3 臨床死生学の現在(臨床死生学コア)
清水 哲郎(東京大学)
4 本人の意思を尊重するための取り組み――ACP の考え方(臨床死生学コア)
会田 薫子(東京大学)
5 ケアの現象学――急性疾患と慢性疾患をめぐって
榊原 哲也(東京大学)
〈冬季セミナー〉
1 End-of-Life Care の臨床倫理
 清水 哲郎(東京大学)
2 希死念慮への対応としての持続的鎮静に関する考察
 林 章敏(聖路加国際病院)
3 慢性腎臓病患者のエンドオブライフ・ケア
 三浦 靖彦(東京慈恵会医科大学)
4 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
荻野美恵子(北里大学医学部附属新世紀医療開発センター)
5 「人として遇する」ということ
石垣 靖子(北海道医療大学)
〈サバレスキュ教授・ウォルター教授講演会〉
〈平成26年度修了者〉

臨床倫理プロジェクト

臨床倫理セミナー
1 臨床倫理セミナー in せんだい
2 臨床倫理セミナー for MSW@おおさか
3 臨床倫理セミナー in さっぽろ
4 臨床倫理セミナー in となみ
5 臨床倫理セミナー in かなざわ
6 臨床倫理セミナー in おおさか
7 臨床倫理セミナー in えひめ
8 臨床倫理セミナー in おおすみ
9 臨床倫理セミナー in ひろしま

記録編

1 2014年度写真記録
2 アンケート結果
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