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文化資源学フォーラム
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第2回文化資源学フォーラム「記憶の再生――遺跡・史跡のマネジメント――」
2002年10月19日(土)13:00-17:00 *募集終了
  • 会場:東京大学法文2号館1大教室
  • 主催:東京大学文化資源学研究室/文化資源学会
  • 協力:ナック映像センター
  • 助成:野村学芸財団
  • 構成:
  • 第1部
  • 城跡のマネジメント
  • 木下直之(東京大学)「お城が欲しい~復元の論理」
  • 金森安孝(仙台市教育委員会)「仙台城本丸跡の石垣解体調査から」
  • コメント:北原糸子(日本史研究者)
  • 第2部
  • 広島の記憶
  • 映画上映「爆心地猿楽町復元」
  • コメント:田邊雅章(ナック映像センター)


会場の様子


第1部のパネリスト、左から北原・金森・木下各氏


第2部・田邊雅章氏


映画の解説をする田邊氏


遺跡・史跡の管理は、ひとり考古学・歴史学が関与する領域ではなく、すぐれて文化行政、文化政策の問題でもあります。さらに経済政策や観光産業とも無縁ではありません。本フォーラムは、こうした遺跡や文化財と社会との関係を探り、広く文化財の保護と活用の問題を考えようとするものです。その技術的な問題よりも、むしろ理念を問うことになるでしょう。文化財保護と活用に関する理念の共有化こそが今日的な課題であるからです。

第1部では、仙台城発掘の成果と櫓復元問題を手掛かりに、地域社会と歴史的記憶の関係を考えます。ここ数年、仙台城の石垣修理が進行する中で、そこに櫓を復元しようとする動きが具体化しました。しかし、それは歴史的根拠に欠け、適切な復元とはいえないという反対意見が高まり、本年5月、仙台市は建設を断念しました。石垣修理の最新成果を報告するとともに、あわせて、城を復元することの意義について考える機会とします。

第2部では、原爆ドームに隣接する猿楽町の被爆前の姿を紹介します。住民の記憶が最新CG技術によって見事に甦りました。その映像作品を上映し、製作のプロセスを紹介します。広島における被爆体験の風化、さらには、広く戦争の記憶の風化に一石を投じるに違いありません。


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