平成30年3月10日(土)、東京大学本郷キャンパス法文2号館一番大教室にて、藤井省三先生の最終講義が行われました。
最終講義の題目は「魯迅と現代東アジア文学史」。
講義では、蘇蔓殊、魯迅、張愛玲ら近代中国の作家から、夏目漱石や村上春樹、松本清張ら日本人作家、イギリスの詩人バイロンやロシアの童話作家エロシェンコといった数々の作家を取り上げつつ、国家や時代を越えて中国現代文学を読み解いてきた多くの研究成果を、ユーモア溢れる口調と美しいスライドで凝縮してお話されました。その内容は同時に、文化大革命から北京の春、天安門事件を経て現在に到る激動の中国の歴史の中で、魯迅に導かれて中国文学研究者となった藤井先生が、数々の師や著作との出会いによって切り開かれた、先生の研究の歩みそのものでもありました。
会場には在学生や卒業生、研究者や関係者の方々約250名が来場し、立ち見が出るほど盛会となりました。
ご参加頂きました皆様には、お忙しい中ご出席賜り、誠にありがとうございました。深く御礼申し上げます。
◇◆最終講義の様子を下記の記事にてご紹介頂きました。どうぞご覧下さい。◆◇
◇共同記事『四国新聞』2018年3月28日
◇共同記事『山形新聞』2018年3月22日
記者:田村文様(共同通信文化部編集委員)
◆WEB東方 「東京便り―中国図書情報」 第48回東京大学・中国文学の藤井省三教授 最終講義レポート “国境を超える文学・文化の持つ力、信じたい”
◆東京大学・中国文学の藤井省三教授 最終講義レポート
記者:小林さゆり様
田村文様、小林さゆり様、ありがとうございました。
最終講義を迎えられました藤井先生におかれましては、長年に渡り、中国中国文学研究室の発展にご尽力賜り、誠にありがとうございました。
藤井先生の今後のご健勝とますますのご活躍を祈念しております。
東京大学中国語中国文学研究室 藤井教授最終講義準備担当
(文責:白井澄世)