「寺カルチャー」の多様性と可能性を探る
「この夏、マンダラのパワーを浴びる。」
昨夏、東京国立博物館で開催された「空海と密教美術」展(会期:2011年7月20日〜9月25日)には、上記のキャッチコピーが添えられていました。この展覧会はまた、展示作品である仏像8体の人気投票が行われたことでも話題を呼びました。
仏教レジャーサークル、プチ修行、インターネット寺院、坊主バー、……。近年は「仏教ブーム」といわれ、仏教に関するコンテンツが身近になりつつあります。博物館・美術館の展覧会はもとより、女性誌やカルチャーセンターの講座でも仏教文化が取り上げられ、さらには漫画やキャラクターにまでその幅を広げています。それらは、仏教や寺の伝統的なイメージを拠り所にしつつ、より自由な解釈で成り立っており、個人が気軽に楽しめるものになっています。このような例を通じて見えてくるのは、その送り手と受け手が、仏教や寺を介して独特の空間を共有することではないでしょうか。
今回の文化資源学フォーラムでは、これらを「寺カルチャー」と呼んでみることにしました。本年度のフォーラムでは、「寺」という伝統文化が新しく解釈され、様々な人々に楽しまれるに至った、「寺カルチャー」の多様性と可能性を探ることを目指します。
開催要項
- 日時
- 2012年2月17日(金)17時30分~20時(開場は17:00)
- 場所
- 東京大学本郷キャンパス法文2号館1大教室
- 会場地図
- アクセスマップ
- 出演者
- 金子啓明(慶應義塾大学文学部教授、興福寺国宝館館長)
- 松本圭介(浄土真宗本願寺派光明寺僧侶)
- 田中ひろみ(イラストレーター、文筆家)
- 杉本恭子(フリーライター)
- 渡辺裕(東京大学大学院教授/コメンテーター)
- 土本一貴(「#寺カルチャー」実行委員/コーディネーター)
- 入場料
- 無料・先着150名
- 申込方法
- ウェブサイト / FAX 03-5841-3722
- 主催
- 東京大学人文社会系研究科文化資源学研究室
- 企画・運営
- 東京大学大学院文化資源学研究室
- 演習「文化資源学フォーラムの企画と実践」履修生
- 後援
- 文化資源学会
プログラム
- 17:00
- 開場
- 17:30
- 開会
- 17:35~17:55
- 研究報告「寺カルチャーの諸相」(「#寺カルチャー」実行委員会)
- 17:55~18:40
- 基調講演「仏像ブームと今日」
- 18:50~
- パネルディスカッション「寺カルチャーの多様性と可能性を探る」
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