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拠点の概要

 拠点形成の目的と意義
東京大学大学院人文社会系研究科は、これまでアジア文化研究専攻を中心として西アジア・中央アジア地域の歴史およびイスラームの思想と文化を研究する大学院生を育成し、日本のイスラーム研究を支える多くの若手研究者を送り出してきた。当該分野に関する博士論文も質量ともに確実に向上している。

今回の拠点形成は、このような実績をふまえた上で、これまでになかった現代性を意識したイスラーム地域研究を立ち上げることにより、新しい研究領域の開拓をめざすとともに、従来の歴史、思想、文化研究に新たな展望を開くことを目的とする。そのために次世代人文学開発センター内に創設されるイスラーム地域研究部門に研究科の内外から専門研究者を招き、具体的な研究プロジェクトを実践・展開する中で若手研究者の育成をめざしたい。また、プロジェクト研究の成果を大学院教育に還元することを計画している。
 組織

部門責任者:

  • 小松久男(東京大学大学院人文社会系研究科・教授)

部門構成者:

  • 長沢栄治(東京大学東洋文化研究所・教授)
  • 臼杵 陽(日本女子大学文学部・教授/センター客員教授)
  • 大稔哲也(東京大学大学院人文社会系研究科・助教授)
  • 新免 康(中央大学文学部・教授センター客員教授)
  • Timur Dadabaev (筑波大学大学院人文社会科学研究科・助教授/センター客員教授)
  • 濱本真実(人間文化研究機構/センター研究員)
 研究テーマ
中央ユーラシアと中東を主要な研究対象とし、18世紀以降の近現代における思想と政治の動態にみちた相互関係を比較と連関の視点から実証的に研究することを目的とする。研究班は次の二つの研究グループからなり、両グループは、比較と連関の視点から5年間をとおして連携して研究を進める。