
東京大学文学部


本専修課程は、1903年に我が国で初めて心理学実験室が設立されて以来の長い歴史を持っており、心理学の基礎的領域における教育と研究を行っています。
現在、教授3名、准教授1名、助教2名、日本学術振興会のPD・研究生・大学院生・学部生ら70名程度が心理学研究室に所属しており、
知覚・注意・記憶・思考などの心理現象を精神物理学的手法・神経科学的手法・認知科学的手法によって実験的に研究しています。
また、文化認識や科学方法論などについても研究を行っています。
毎年、教養学部文科3類や理科1・2類から20数名の学生が本専修課程に進学します。
演習や特殊講義によって心理学に関する幅広い知識を身につけるのみならず、心理学実験演習においてヒトや実験動物を被検体として実験を行い、
コンピュータの操作法・データの収集と解析法・実験レポートの作成法などを学んでいます。
卒業論文では、教員の指導の下に実験的研究を行い、その成果を取りまとめています。
大学院教育では、学内外の研究設備を活用する機会や、国内外の研究者との研究交流の機会を促進し、指導体制の充実を図っています。
毎年、数名の課程博士(博士(心理学))が誕生しています。
本専修課程の教員は、それぞれが関係諸学会(日本心理学会・日本基礎心理学会・日本視覚学会・日本神経科学学会・
日本認知心理学会・日本認知科学会など)に所属して活動しており、研究成果は、各専門分野の国際的学会誌に掲載され、公開されています。
国内外で開催される学会等に積極的に参加するのみならず、シンポジウム等で特別講演を依頼されることも多く、
本学の他研究科や他大学・研究所とも交流があり、共同研究等も活発に行われています。
むしろ基礎心理学をその中心においています。
