研究室紹介

中国語中国文学研究室(通称:中文研究室)のホームページにようこそ!

ここでは中文研究室がどのようなところかをご紹介したいと思います。

中文研究室の紹介 文責:中文研究室HP委員(博士課程)
中文研究室は「中文」という略称から文学だけを扱っているようなイメージがあるかもしれませんが、「中国語中国文学研究室」という長ったらしい正式名称が示す通り、中国文化圏の言語と文学の双方を研究対象とするところです。対象となる地域は中国本土のみにとどまらず、台湾や香港はもちろんのこと、広義には日本や韓国・朝鮮を始めおよそ中国文化の影響を受けたところなら全て含まれると言っても過言ではありませんし、扱う時代も三千年以上も昔から昨日今日のリアルタイムな出来事までとても幅広くなっています。

そんな中文研究室の研究対象ですが、大きく分けると古典文学、近現代文学、言語学の三つ。それぞれの分野に二人ずつ専門の教員がいて、あらゆる時代・地域をカバーしています。院生は入・進学した際に、学部生は四年生になってから、自分の関心に合わせてその中から指導教員を選ぶことになりますが、もちろんそれ以外の先生からも色々と教えて頂けます。
中文研究室には修士・博士合わせて30名近くの院生が所属していますが、専攻の内訳は古典文学、近現代文学、言語学のそれぞれが10名前後となっており、教員・学生ともに非常にバランスの取れた構成になっています。研究室にはヒマを持て余した…もとい、たいへん勉強熱心な学生が大抵いつも何人か詰め掛けていますので、自分と関心領域の近い人と専門的な突っ込んだ話をすることも出来ますし、全く異なる分野を研究する人の話から新たなシゲキを受けることもままあります。中国語ネイティブの留学生も大勢いるので、中国語の鍛錬だってばっちりです(皆さん日本語ペラペラなので中国語に自信が無くたって心配は要りませんけど)。また、学生による自主ゼミや勉強会などが開かれることもあり、活発な交流が行われています。

殆どの授業が演習形式で行われ、大半が大学院・学部の共通科目として開講されていること、そして学部生のみを対象にした科目でもかなりの確率で複数の院生が参加していること、なんていうのも中文研究室の大きな特色となっています。授業案内
…というと何やら学部生には敷居が高そうに思われるかも知れませんが、なーに、心配は要りません。院生がたくさん参加しているということは、はじめのうちは院生のやり方を見ながら発表の仕方を学べるということですし、いざ自分が発表を担当するということになった時にも分からないことは院生を捕まえて聞くことが出来るというわけです。それどころか授業によっては最初は別に頼みもしないのに院生をチューターに付けてくれることまでありますから、ともかくご安心あれ。なんてったって中文研究室には「先輩を見たら工具書(辞書や事典、索引などの総称)と思え」という格言が伝わっているくらいですから!(ただしこの先輩ってヤツは、工具書のくせに歩き周りはするものの、何でも分かるというわけにはいかないのでそこのところはご用心。)そうこうしているうちにいつの間にかやり方も身につき、学ぶ楽しさが身に染みてくる…はずです。「試しに授業を覗いて見たい!」という駒場生の参加は1回きりでも随時歓迎しておりますので、興味をお持ちの方は一度聴講にいらしてみてはいかがでしょうか?
また、いくつかの授業は駒場キャンパスにて開講されています。こちらには中文研究室の学生の参加はあまり多くはありませんが、こちらもぜひ履修してみて下さい。

ところで、中文なんかに進学しちゃって就職出来るの?という心配をされる向きもあるかもしれません。
ところがどっこい、確かに一般企業への就職者は数としては少ないですが、就職希望者の内定率は非常に高い水準を保っているのです(就職情報)。それに、就職した人の卒論が中文研究室の紀要に掲載されたという例もありますから、就職と学業の両立だって意欲的に取り組めば全く心配ありません!また、近年は大学院生が就職活動をして一般企業へ就職する例も増えてきています。文学部なんぞの院に進んでしまっては将来の選択肢が限られてしまう――なんてのは過去の話になりつつあるのではないでしょうか。

とはいっても、いまのところ大学院に進学する学生が多いのも確かです。
しかし、現在のところ中文研究室の院生は内部進学者と他大学出身者、そして中国や台湾等からの留学生がほぼ1:1:1ですから、他大学から院試受験を検討されている方も東大生え抜きでないからといって肩身の狭い思いをする必要もありません。また、女性が半数を優に超えていますから女性もお気軽に…というより、男性ももっと来て下さい(笑)。
学部からの進学者の中には、いったん社会人になってから、或いは他大学を卒業してすぐに、学士入学して来た者も幾人かおります。学士入学は毎年募集しておりますので、興味のある方は文学部の該当ページをご参照下さい。また、他に研究生や外国人研究生という制度もございます。詳細は同じく上記文学部ホームページにてご確認下さい。
なお、当中文研究室ホームページでは院試や学士入学試験の日程・手続き等に関する質問は受け付けておらず、そのようなお問い合わせには一切お答え出来ませんので悪しからずご了承下さい。そういったお問い合わせは東京大学文学部に直接お願いいたします。

このように、中文研究室では就職希望者も進学希望者も、他大学出身者も学士入学も留学生もみーんな大歓迎です。
漢詩が好きな人、中国語が好きな人、三国志や水滸伝が好きな人、魯迅や巴金など20世紀の中国の作家が好きな人、漢字や金文や甲骨文字が好きな人、最近の中国の作家が好きな人、狐や幽霊の話が好きな人、台湾文学が好きな人、京劇やアジア映画が好きな人、古い本そのものが好きな人、広東語や越語など中国語の方言が好きな人、そしてただとにかくなんとなく中国が好きな人……動機はなんでも構いません、少しでも「中国の文学か言語」、およびその周辺領域に興味をお持ちでしたら、ぜひとも進学・入学をご検討下さい!
東京大学文学部・大学院人文社会系研究科公式サイトもご参照ください。

学生による研究室利用法

 


研究室の所在地
東京大学本郷キャンパス総合研究棟七階 (赤門を入って右手の建物)
03-5841-3823 (ダイヤルイン) 内線23823   113-0033 文京区本郷7-3-1
chubun@l.u-tokyo.ac.jp

東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅より徒歩5分
南北線東大前駅から徒歩10分
開室:月~金 午前10時半~午後5時  (諸々の事情により変動します。)

 

 

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