「中央アジアの資源開発と経済構造」報告書

[日時]
6月20日(土)13:00〜17:00
[場所]
東北大学国際文化研究科管理棟3F大会議室
(司会:木村喜博)

今回の研究会は、6月20日、東北大学にて、第2班Bグループと東北大学学際科学センター「中央アジアにおける社会変容」プロジェクトとの共同研究会として開催されました。参加者は、第2班Bグループ、「中央アジア」プロジェクト、またこの他、外部から参加された方を含めて14名となりました。

内容は次のとおりでした。

  • マハマトジャン・カシモフ博士
    (タシケント国立経済大学準教授;東北大学学際科学研究センター客員研究員)
    マハマトジャン・カシモフ博士の「農村経済:社会経済的変容における農村役割」というタイトルの報告です。ウズベキスタンの主要な産業である農業に焦点を合わせ、農村経済が社会経済的変容に及ぼす役割について報告されました。農業では、農業生産、加工・販売、アグリ・ビジネスなどについて説明がありました。農業生産では、生産手段の私有化、生産様式の変容プロセスなどが中心となり、その後、農業金融、生産物流通システムなど、ウズベキスタンが直面する諸問題についての指摘がありました。
  • ナジア・バディコヴァ博士
    (国立トルクメニスタン統計予測研究所、投資政策海外経済関係部長;
    アジア経済研究所客員研究員)
    ナジア・バディコバ博士は「トルクメニスタンのエネルギー資源開発-カスピ海地域のガス問題-」というタイトルの報告です。中央アジアの資源問題、特に、カスピ海の法的地位と、これに関連する諸問題、石油・天然ガス採掘とパイプライン、および、これらがトルクメニスタンと利害関係諸国とに及ぼす政治・経済的影響について解説されました。