2-c「シリア研究動向」研究会報告

内容:

  • 柴山(10世紀)、
  • 太田(8〜14世紀)、
  • 谷口(11〜13世紀)、
  • 柳谷(12〜13世紀)、
  • 中村(12世紀)、
  • 阿久津(12〜13世紀)、
  • 三浦(12〜19世紀)、
  • 黒木(18〜19世紀)、
  • 新井(19〜20世紀建築)、
  • 宇野(19〜20世紀)、
  • 青山(20世紀)、
  • 松尾(19〜20世紀)、
  • 三尾(20世紀)、
  • 小副川(20世紀)
という具合に、14人の報告者が各15分づつのコンパクトな報告と5分間の質疑応答を行った。イスラーム初期から現代まで、歴史 的シリア地域(うち現代のシリアとレバノンに集中した形で)の歴史研究の動向を総ざらいするような研究会となった。時間の制約から討論の時間を十分に取れなかったのが残念であったが、実験的な試みとしては成功したと総括できるであろう。この地域の社会構造の連続性と断絶性とが、各報告を通して浮き彫りにされるとともに、地域自体の柔軟な可変性と、時代を通じてある程度安定したかたちが観察されることも理解された。