- 東京大学21世紀COE「死生学の構築」国際シンポジウムのお知らせ[2006/12/04]
- 2006年シェリング哲学国際会議のお知らせ[2006/11/21]
- Peter Singer教授講演会のお知らせ[2006/05/01]
- Nick Zangwill博士連続講演研究会のお知らせ[2006/05/01]
- 特別講演(午前11時より)
Professor Jill Peay (ジル・ピーエイ教授、London School of Economics, Mental Health Law)'Insanity and Responsibility: Does M'Naghten do Justice to the Manifestly Mad?'
(「精神異常と責任-マクノートン・ルールは明らかに異常をきたしている者に正当に適用できるか-」)司会:一ノ瀬正樹 -
パネル・ディスカッション(午後1時40分より)
提題者:
作田明(聖学院大学、犯罪精神医学)
八尋光秀(福岡県弁護士会精神保健委員会、弁護士)
長谷川眞理子(総合研究大学院大学、生物学)
一ノ瀬正樹(東京大学、哲学)
コメンテータ:
コメンテータ兼司会:
小田晋(帝塚山学院大学、精神医学・犯罪学)
加藤尚武(東京大学、哲学・応用倫理学) なお、本シンポジウムの情報は以下のURLからも確認できます。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/ja/yotei/yo_061209.htmオーガナイザ:東京大学大学院人文社会系研究科哲学研究室
一ノ瀬正樹
2006年シェリング哲学国際会議のお知らせ[2006/11/21]
日時: 2006年11月22日(水)、11月23日(木)プログラム: プログラムの詳細はこちら(PDF)です。
場所: 東京大学本郷キャンパス
Peter Singer教授講演会のお知らせ[2006/05/01]
講演者: ピーター・シンガー教授 (Peter Singer, Princeton University)日時: 2006年6月15日(木) 午後5時より講演者紹介: 次のURLにて確認することができます。
場所: 東京大学本郷キャンパス 法文2号館2階 1番大教室
講演題目: 「Changing Ethics in Life and Death Decision Making」
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/shiseigaku/ja/yotei/yo_060615.htm
フルペーパー(原文および和訳)を当日配布いたします。参加自由・無料ですので、ふるってご参加ください。なお、講演終了後に懇親会を予定しています。そちらにもぜひご参加ください。
前もって原稿入手希望の方は下記オーガナイザまでメールでお知らせください。添付ファイルでお送りすることができます。オーガナイザ・司会 一ノ瀬正樹
東京大学大学院人文社会系研究科哲学研究室
21世紀COE研究室
coe21@l.u-tokyo.ac.jp
(@を小文字の@に直してください)
Nick Zangwill博士連続講演研究会のお知らせ[2006/05/01]
講演者: Nick Zangwill (ニック・ザングウィル)博士日時: 2006年5月9日および10日午後5時より講演者紹介:
場所: 東京大学文学部哲学研究室(本郷キャンパス法文2号館2階)
講演題目:
5月9日「The Indifference Argument」
5月10日「Perpetrator Motivation: Some Reflections on the Browning/Goldhagen Debate」
Nick Zangwill博士は、グラスゴウ大学講師やオックスフォード大学フェロウを歴任された方で、倫理学、心の哲学、音楽美学を研究主題とされています。著書としてThe Metaphysics of Beauty (Cornell University Press, 2001)があります。
このたび東京大学に外国人研究員として滞在することになり、その機会に以上のような要領で連続講演をしていただくことになりました。一日目はカント倫理学以来の、動機は道徳的判断と内的に結びつくべきか、単に外的な結びつきでよいのか、という問題を論じます。二日目はホロコーストなどをめぐる戦争倫理について主題的に論じます。
講演資料は当日一定部数用意いたしますが、前もって入手希望の方は下記オーガナイザにその旨お伝えいただければ、添付ファイルとしてお送りいたします。参加自由ですので、ぜひふるってご参集ください。
オーガナイザ:一ノ瀬正樹
東京大学大学院人文社会系研究科
哲学研究室・21世紀COE「死生学」研究室
東京都文京区本郷7-3-1
Tel: 03-5841-3739 E-mail: coe21@l.u-tokyo.ac.jp
東京大学21世紀COE「死生学の構築」国際シンポジウム(哲学会共催)
精神医療と触法行為の死生学
-殺人行為をめぐって-
精神医療サービスを受けている人・受けるべき人が触法行為(とりわけ殺人行為)を犯してしまった場合、私たちの社会はどのように対応すべきだろうか。この緊急かつ重い課題について徹底的に考える機会として、本シンポジウムを開催する。我が国では、刑法39条において「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」と定められており、この条文が議論の一つの出発点となる。多くの疑問が直ちに呼び起こされるだろう。心神喪失者・耗弱者とは何か、精神医療はそうした事態とどう関わるか。心神喪失者・耗弱者であるという判断、つまり精神鑑定は、どうあるべきか、どのような信頼性をもちうるか。罰しないならば、どう処遇すべきなのか、どのように精神医療サービスを提供すべきなのか。また減軽する場合は、精神医療サービスは刑務所で刑と並行して行えるのか、それとも病院で行うべきなのか。精神医療は司法的判断とどう協力すべきか、医療側が司法的判断をしなければならないのか。あるいは、殺された被害者の無念そしてその遺族の被害者感情はどのように配慮されるべきなのか。罰しないなら、社会の安全性についてどう対処してゆくのか。将来の危険性、再犯の可能性、そして保安処分の可能性について、どう考えてゆくべきなのか。刑罰を受ける権利という考え方にも訴えて、厳罰化を求める近年の思潮と、そうした思潮がかえって現状の悪化をもたらすとするさまざまな懸念、この葛藤状態をどう解決してゆくべきか。このような、司法制度と医療システムが交錯する領域で立ち上がる難問を乗り越えるには、おそらく、さらに原理的に掘り下げた考察も求められるだろう。人間という生物にとってなぜ殺人行為が発生してしまうのか。なぜ精神疾患が発生してしまうのか。そこに生物学的な意味を見取ることができるだろうか。そうした生物学的視点から何らかの方針が導けるだろうか。あるいは、刑事責任の根拠をなす自律的人間像に問題はないのか。自由・責任能力について認識・測定するとはどういうことか、また、そもそも自由・責任能力の概念が刑罰制度にとって有効たりえるのか。刑罰システムの目的は何なのか。こうした根本的問いへの哲学的考察もまた必要だろう。イギリスから精神保健法の専門家もゲストとして招きつつ、精神医療と触法行為の問題について、医療、司法、生物学、哲学を交えた学際的視点から検討する。
日時: 2006年12月9日(土)午前11時より
場所: 東京大学本郷キャンパス法文2号館・文学部一番大教室
プログラム: