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統合的認知研究の代表的成果解説

 

 以下に取り上げるのは、2008年10月以降に掲載もしくは今後掲載予定の統合的認知に関する学術論文の内容紹介です。(それ以前の代表的高次視覚研究の学術論文の紹介はこちら、主な学術論文年代別一覧はこちら、主な学術論文の掲載学術誌別一覧はこちら

 なお、IFはインパクト ファクター (Impact Factor)を表しますが、異分野間の比較は難しいものの、心理学分野内での相対比較は可能なので、日本心理学会が発行する英論文誌Japanese Psychological ResearchのIF:0.830(2020)が比較参考値になるかもしれません。

視聴覚の時間的統合における感覚間協応の役割

共感覚、感覚間協応、多感覚統合の特性と基盤メカニズム

身体運動の遅延フィードバックによる身体近傍空間の拡張

障壁が距離推定に及ぼす影響

色字共感覚の言語による相違

多感覚促進効果における身体近傍空間の調整と注意バイアスの影響

身体から切り離された手のアバター周辺への身体近傍空間の転移

割り引きメカニズムによる消失錯視の説明

色字共感覚の経年変化

色字共感覚とそれ以外の共感覚

分離された身体周辺への身体近傍空間の転移

共感覚色が明るさ知覚に与える影響

VR 空間における外界のスケール認知と身体表象

既知文字の共感覚色が新奇文字に転移する条件

文化的な構えによる色嗜好への影響

非共感覚者の色字対応の手がかり

心理言語学的アプローチを用いた漢字の共感覚色の決定要因の解明

高彩度画像の印象評定

形態情報が色字共感覚色数に与える影響

時空間的注意維持による変化検出の促進

数字の擬人化の発達的減少

小分けにすれば数量の効率的判断が可能

色字共感覚の言語横断的特徴

集中的注意の時間特性

日常物体を使った復帰の抑制

非共感覚者における文字と色の組合わせ

斜め向きの物体認知と奥行き手がかり

放射線科医が重要な疾患部位を見逃さない系列処理特性

Nakashima, Komori, Maeda, Yoshikawa, & Yokosawa (2016)は、読影専門家が重要な病変を見落とさない要因を調べるため、CT画像中の病変探索課題を、一般参加者群と放射線科医群で比較した。各画像を 系列呈示し、標的が存在するか否かの判断させた。難易度調整によって、高出現頻度条件での各参加者の標的見落とし率が25%程度になるようにした。一般群において、低出現頻度条件で見落とし率が上昇したが、専門家群においては出現頻度条件間で見落とし率の差はなかった。見落としが起こりやすい課題において も、専門家の見落とし率は出現頻度の影響を受けて変動しないことがわかった。病変の重要度をきちんと認識できていれば、病変の出現頻度の影響を受けることなく、病変の検出を行うことが可能であることを示している。Frontiers in Psychologyは、スイスの学術論文誌です(IF: 2.323/2016)。

R. Nakashima, Y. Komori, E. Maeda, T. Yoshikawa, & K. Yokosawa (2016). Temporal Characteristics of Radiologists' and Novices' Lesion Detection in Viewing Medical Images Presented Rapidly and Sequentially, Frontiers in Psychology, 7:1553, DOI: 10.3389/fpsyg.2016.01553

芸術授業の効果の眼球運動変化による確認

Ishiguro, Yokosawa, & Okada (2016)は、芸術授業を受けた学生の写真鑑賞時の眼球運動の変化を調べた結果、認識主体がある写真に対しては平均注視時間が授業後に短くなり、鑑賞時の視覚的探索活動が活発になることを明らかにしました。また、授業で扱った古典的構図の写真では、授業後に比較的大きなサッケード運動が多くなりました。このような眼球運動の変化には、授業で学んだ知識や技術が影響を及ぼしたと考えられるので、眼球運動の測定が、言語能力によらない教育効果測 定のために有効である可能性を示すことができました。Frontiers in Psychologyは、スイスの学術論文誌です(IF:2.323/2016)  。

C. Ishiguro, K. Yoksoawa, & T. Okada (2016). Eye movements during art appreciation by students taking a photo creation course, Frontiers in Psychology, 7:1074, DOI: 10.3389/fpsyg.2016.01074

色嗜好の日米比較

オブジェクトと背景の整合性効果と見えの関係

聴覚特徴の対応付けにおける時間限界

重要な疾患部位を見逃さない放射線科医

マジック観察時の眼球運動

変化検出と注意の関係

左右と上下の空間表象

色 字共感覚からみた人間の感覚多様性

統 合的認知とは何か?

視 点依存効果の発現

日本語文章の理解過程を眼球運動から分析

放射線科医の経験と視覚探索特性の関係

色字共感覚と文字の習得過程の深い関係

字種毎の色字共感覚の規定因

専門家の視覚探索

仕切りのある領域での視覚探索

空間的刺激反応適合性

見た目に左右される、我々の温度感覚

腹話術効果とMcGurk効果の生起に影響を及ぼす音韻整合性

日本語文字の習得過程に起因する色字共感覚の決定要因

持続的注意と変化検出処理

反応割り当てが反応行為に与える影響

仮名に対する色字共感覚の決定要因

自己刺激によるラバーハンド錯覚の生起

感覚貯蔵(アイコニック・メモリ)に関わる脳内基盤

オブジェクト方向認知に関わる脳内部位

単語認知における文章優位効果

情景文脈とオブジェクト表象の関係

視聴覚情報の整合性が腹話術効果へ与える影響

自然情景の視覚表象

課題無関係刺激が反応に及ぼす効果

行為関連要因が見落としへ与える影響

反応適合刺激の見落とし

視覚的短期記憶における時間的統合

視触覚相互作用

聴覚刺激による行為への影響

日常物体の視点依存性

斜め向きが好まれる理由


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