シンポジウム
「お産をめぐる喪失と生きがい」
【日時】 |
2011年7月29日(金)10:00〜16:30
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【場所】 |
東京大学本郷キャンパス 山上会館2階大会議室(定員150名)
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【趣旨】 |
世界的に新生児・乳児死亡率がもっとも低い国の一つといわれる日本ですら、流産、死産、新生児死亡を完全に防ぐことはできない。また、人工妊娠中絶も年間20万件以上発生しており、苦渋の選択を迫られるものも少なくない。このように、お産をめぐる喪失は無視できないにもかかわらず、当事者のグリーフ(悲嘆反応)は認識されないか、過小評価されがちである。人知れぬ苦悩を抱える彼らが、再び生きがいを見出して歩みだすために、臨床家、家族、友人、そして社会は、いかに支えることができるのだろうか。本シンポジウムでは、グリーフ研究の第一人者であるダーシー・ハリス教授にご講演いただき、その後パネリストも交えて、死生学、助産学、産科学、看護学、民俗学、宗教学など、学際的な観点から、お産をめぐる喪失と生きがいについて議論する。
※本シンポジウムは、《医療・介護従事者のための死生学》基礎コースの単位認定対象です。
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【プログラム】
- 10:00−10:05
- ・ 開会のあいさつ
山崎浩司(東京大学大学院人文社会系研究科)
- 10:05〜10:10
- ・ 基調講演者紹介
鈴木剛子(グリーフ・カウンセリング・センター)
- 10:10〜12:10
- ・ 基調講演
ダーシー・ハリス(西オンタリオ大学キングス・ユニバーシティ・カレッジ)
生殖をめぐる喪失とグリーフ
- 12:10〜13:30
- 昼食
- 13:30〜13:55
- ・ 第1報告
太田尚子(静岡県立大学看護学部)
お産をめぐる喪失−日本での体験者と医療者へのサポート
- 13:55〜14:20
- ・ 第2報告
鈴木由利子(東北学院大学)
選択される命−子どもの死と誕生をめぐる民俗
- 14:20〜14:45
- ・ 第3報告
竹内正人(東峯ヒューマナイズドケアセンター)
喪失と生きがいをサポートする産科学へ
- 14:45〜15:05
- 休憩
- 15:05〜15:20
- ・ 第1コメント
山崎あけみ(上智大学総合人間科学部)
- 15:05〜15:20
- ・ 第2コメント
島薗進(東京大学大学院人文社会系研究科)
- 15:35〜16:25
- ・ディスカッション
- 16:25〜16:30
- ・閉会のあいさつ
上別府圭子(東京大学大学院医学系研究科)
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【主催】 |
文部科学省科学研究費補助金事業「「生きがい感」を高める教育の開発と科学的評価」研究班
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【共催】 |
グリーフ・カウンセリング・センター
聖路加看護大学ペリネイタル・ロス研究会
東京大学大学院人文社会系研究科死生学・応用倫理センター上廣死生学講座
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【協賛】 |
東京大学グローバルCOEプログラム「死生学の展開と組織化」
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