第11回東京大学文学部学部長賞受賞

安原大熙さん(学部4年)の卒業論文「茉莉園詩派の『茉莉花』詩に関する一考察―艶詩の potentiality に着目して―」が、第11回東京大学文学部学部長賞を受賞いたしました。

安原さんより、下記のコメントをいただきました。

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幕末明治期の漢詩人、森春濤が主宰した茉莉吟社の機関誌『新文詩』を読んでいた時に、「茉莉花を扱った漢詩が沢山出てくるのは、どうしてだろう?」と疑問に感じた事が、卒業研究を始めたきっかけでした。そこから調査を進めていくうちに、実は茉莉花、および茉莉花に題した漢詩は江戸-明治-大正昭和文学を繋ぐ重要なファクターである事が、判明致しました。卒業研究中は、研究が上手くいくようにと毎日茉莉花茶を飲んだり、実際に鉢植えの茉莉花を購入して細かく観察したりするなど、とにかく茉莉花漬けの生活を送りました。
このような栄誉ある賞を賜り、とても嬉しく感じております。研究のヒントを与えてくださった、指導教官の齋藤希史先生や、研究環境を整備してくださった中文研究室の先生方には、感謝してもしきれないです。修士課程においても、引き続き研究に励んでいこうと思います。

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東大中文研究室一同、心よりお祝い申し上げます。

 

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