「都市政策の課題と芸術文化の役割」研究グループ

文化政策史研究会

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「日本の文化政策に関しては、近年文化史、近現代史、教育史など様々な領域で個別に研究が進められていますが、明治期から現在までを視野に入れた通史的・包括的な文化政策研究は、これまで体系だった形で行われてきませんでした。そのような、いわば「文化政策史」の視点に立った研究を模索してゆくために、昨年、関心を持つ若手研究者・大学院生を中心としたメンバーが集まりました。一年あまりにわたる勉強会を通じ、私たちの課題が既存の学問領域・方法論との関連をもつ分野であることはもちろん、近年の文化政策の進展からみても、「歴史」研究にとどまらない極めて現代的な課題である、との認識を深めてきました。」(第一回公開勉強会パンフレットより抜粋)

多領域に渡るメンバーの研究関心を基盤に据えて様々な対象・方法が提示されるなかで、戦前にとどまらず現代にまで連続させた課題意識のもとに近代日本文化政策の総体をとらえ、さらに海外との関係も視野に入れるという広範なアプローチの必要性と、課題の大きさが自覚されてきている。研究会は基本的に非公開だが、必要に応じて公開のスタイルをとり、幅広い参加者と議論を共有することを目指している。

これまでの歩み

第一回公開勉強会
2005年7月9日(土)東京大学本郷キャンパス 山上会館地下001会議室・参加者約30名
報告者:朴祥美「千時期日本の文化外交と宝塚少女歌劇団の海外公演」
討論者:戸ノ下達也(洋楽文化史研究会)「戦時期日本の文化を考える〜宝塚歌劇を巡って〜」

当日のご案内(pdf.ファイル)


第二回公開勉強会
2005年9月10日(土)東京大学法文1号館115教室・参加者18名
報告者:慮詩梅「アーカイブの構想 伊藤忠太のフィールドノートにみる戦前文化財保護制度」
討論者:アラン・クリスティ(東京大学人文社会系研究科・文化資源学)
司会者:木下直之(東京大学人文社会系研究科・文化資源学)

当日のご案内(pdf.ファイル)


第三回公開勉強会
2006年2月28日(火)東京大学法文1号館115教室・参加者18名
報告者:朴昭R「近代美術の戦後:国立博物館の近代美術展から『近代美術館』の設立へ」
討論者:中川幾郎(帝塚山大学大学院法政策研究科教授)
特別講演:中川幾郎「文化政策研究の諸課題―歴史的アプローチの可能性」

当日のご案内(pdf.ファイル)



◆研究会に中心的に参加している学生たち7人全員が、日本初の文化政策研究大会(2005年11月12.13日、浜松、静岡文化芸術大学)で報告を行いました(文化政策研究への視点、日本の文化政策の源流、多文化社会と文化政策、今日の世界の文化政策、のセッションにて)。

第四回公開勉強会
2006年11月13日(東京大学山上会館)
 
特別講演:崔m姫(チェ・キョンヒ・シカゴ大学助教授
「いまだ『ポストコロニアル』ではない文学〜植民地期朝鮮における日本の検閲をひもとく」
第五回公開勉強会
2007年2月19日(東京大学法文1号館)
 
報告者:藤井浩基(島根大学助教授)
「植民地期朝鮮における官立音楽学校の設置構想」
報告者:金志善(キム・ジソン、東京大学大学院研究生)
「植民地時代に日本の音楽学校に留学した朝鮮人−東京音楽学校の事例を中心に−」

◆なお、文化政策史研究会は、平成18年度からサントリー文化財団からの助成を受け、独自の活動を展開していくことになった。


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