16  イスラム学

 教授 竹下 政孝  TAKESHITA, Masataka

1.略歴
 1971年6月  東京大学教養学部教養学科(科学史及び科学哲学科)卒業(教養学士)
 1971年9月  シカゴ大学大学院中近東学科修士課程入学
 1973年6月  シカゴ大学大学院中近東学科修士課程修了
 1973年9月  テヘラン大学へ留学
 1974年9月  ベイルート・アメリカン大学へ留学
 1975年9月  カイロ大学へ留学
 1976年8月  シカゴ大学大学院中近東学科より修士号取得
 1976年9月  ウィーン大学留学
 1979年9月  再び シカゴ大学大学院中近東学科博士課程入学
 1981年6月  シカゴ大学大学院中近東学科博士課程修了
 1983年4月  東海大学文学部文明学科アジア課程西アジア専攻専任講師
 1986年4月  東海大学文学部文明学科アジア課程西アジア専攻助教授
 1986年8月  シカゴ大学大学院中近東学科より博士号取得
 1990年4月  東京大学文学部イスラム学助教授
 1994年4月  東京大学文学部イスラム学教授
 1995年4月  東京大学大学院人文社会系研究科教授

2.研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   イスラム思想史の流れの中で、特にイブン・アラビーに代表される後期スーフィズムの思想をテキストの綿密な分析によって解明するとともに、彼の思想の起源をイスラム哲学や、神学、初期スーフィズムとの関係の中で歴史的に跡付け、また、彼の死後、彼の思想がどのように受容されていったかを明らかにすることを大きな目標にしている。現在、13世紀のアナトリアのイスラムを総合的に捉え、その中で、イブン・アラビー学派の位置を検討している最中である。そのために、ルーム・セルジュク朝の歴史文献を読んでいるが、特にメウレヴィー教団の聖者伝を資料として当時の宗教と社会の関係を探っている。
 c 主要業績
 (1) 論文
「アラビアにおける精神革命と現代 ムハンマドの場合」、比較文明研究、vol. 11、2006.4
「預言者の奇跡について」、中東協力センターニュース、65-69頁、2006.5
「ムハンマドの奇跡とコーラン」、中東協力センターニュース、95-99頁、2006.9
「イスラームにおける天国の表象」、中東協力センターニュース、vol. 31, No. 5、42-46頁、2007.1
「イブン・アラビー『叡智の宝石』注釈書の系譜ーザカリヤ章を中心にして」、東洋文化、vol. 87、2007.3
「イスラーム教の死後の世界」、歴史と地理、No. 604、45-47頁、2007.5
「イスラームにおける地獄の表象」、中東協力センターニュース、vol. 32, No. 2、58-62頁、2007.7
「イスラームにおける聖遺物」、中東協力センターニュース、32巻4号、35-40頁、2007.10
 (2) 学会発表
 「Shams-e Tabrizi and Philsophers」、International Congress of Rumi、Teheran, Tabriz、2007.10.31
 「アラビアにおける精神革命と現代 -ムハンマドを中心に」 麗澤大学比較文明研究センター開設10周年記念国際シンポジウム 「精神革命」と現代(麗澤大学、2005年7月1日~7月3日)
 (3) 文部科学省科学研究費補助金
  科学研究費基盤研究(C)、研究代表者、「近代以前イスラム社会における知識人の再生産に関する総合的研究」、2007
分担者(代表者は東大外)、「ギリシャ政治哲学の総括的研究」、2007


3.主な社会活動
 (1) 他機関での講義等
東海大学非常勤講師、2006.4~2006.9
東海大学非常勤講師、2007.4~2007.9



 准教授 柳橋 博之   YANAGIHASHI, Hiroyuki

1.略歴
 1980年 3月  東京大学文学部東洋史学専修課程卒業
 1983年 3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(東洋史学)
 1988年 9月  東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学(東洋史学)
 1988年10月  茨城大学教養学部専任講師
 1989年 4月   同           助教授
 1993年 4月  東北大学大学院国際文化研究科助教授
 1997年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科助教授(1997年度は東北大学大学院と併任)

2.研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   概要
   2004年3月にA History of the early Islamic law of property,2005年2月に『現代ムスリム家族法』を出版した。7-8世紀のイスラーム実定法の研究を進めてはいるが,つぎの課題を暗中模索中である。
 c 主要業績
  (1) 論文
   「バスラのズファル-「イマーム」の誕生」、イスラム世界、2007.3

3.主な社会活動
  (1) 学会
   「日本イスラム協会」、役員・委員、理事、2007~




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