6 情報化と広報

(1) IT化

 人文社会系研究科・文学部の情報化(IT化)は過去2年間着実に進歩した。まず、標準実績データベースの導入により、各教員の業績管理が統一的に行われるようになった。これは、教員および事務局の時間の節約だけでなく、紙の使用量の削減にも大いに役立っている。さらに、Webサイトを持つ研究室の数も着実に増え続け、アクセス数は増加の一途をたどっている。
 IT化の負の側面としては、迷惑メールやウイルスメールなどの問題があるが、情報メディア室を中心として防御体制を固めており、これまでのところサーバに大きな被害を受けることはなかった。また、本部・情報基盤センターで進めている全学迷惑メール対策プロジェクトに協力し、今後の人文社会系研究科・文学部における新たな迷惑メール対策について検討を進めた。
    
(2) 広報活動

  人文社会系研究科・文学部の広報活動は広報委員会が中心になって行っている。主な活動は、1) ホームページの管理運営、2) 文学部進学者のための『進学ガイダンス』『進学のためのガイダンス』の作成、3)教育・研究年報(隔年)の作成、4) 高校生向けのオープンキャンパスの企画・実行、5) ホームカミングデイの企画・実行、6) 文学部新聞の発行、7) 大学院パンフレットの作成、8) 全学広報委員会との連絡、などである。
  広報委員会の活動は、参加者増加の一途をたどっているオープンキャンパスの企画・運営や、諸種の刊行物の発行、ホームページの充実など、ますます多岐にわたっている。
  また、2004年度と2005年度の高校生向けオープンキャンパスの参加者と企画は以下のとおりであった。
    
 2006年度
  参参加者数:見学ツアー200名、模擬講義400名、総計600名(いずれも概数)
  企  画:1.文学部の概要説明
       2.模擬講義 小島毅 助教授(中国思想文化)  「失礼の哲学」
                加藤(野島)陽子 助教授(日本史) 「歴史は暗記物といわれて傷ついたことのある貴方へ」
                柴田元幸 教授(英米文学) 「文学を<研究>するって?」
                山口勧 教授(社会心理学) 「甘えの秘密」
       3.文学部施設見学 3号館図書室、フランス文学研究室、宗教学研究室、貴重図書展示
       4.文学部教員及び学部学生とのフリートーキング
 2007年度
  参加者数:見学ツアー150名、模擬講義530名、質問コーナー70名、総計750名(いずれも概数)
  企  画:1.文学部の概要説明
       2.模擬講義 逸身喜一郎教授(西洋古典学) 「運と運命」
                秋山 聰准教授(美術史学)  美術史学入門講義 小便小僧の図像学」
                松永澄夫教授(哲学)     「甘さについてのお話」
                福井 玲准教授(韓国朝鮮文化)「ハングルとは何か? 少しだけ言語学入門も兼ねて」
       3.文学部見学ツアー
          「言葉の深海へ」(国語研究室、英文学研究室)
          「美の回廊をめぐる」(美学芸術学研究室、文化資源学研究室)
          「変貌する社会像」(社会学研究室、次世代人文学開発センター)
          「東西が出会う」(イスラム学研究室、西洋史学研究室)
           ※見学終了後、文学部教員及び学部学生とのフリートーキング
       4.質問コーナー (文学部教員及び学部学生)




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