代表  suppositio

中世論理学の意味論において〈表示〉(significatio)等と並んで論究された、命題を構成する項辞の諸特性のひとつであって、これをめぐる理論は12世紀後半以降に発達した。例えば、語「人」の表示についても様々な見解があったが、普遍としての人を表示すると考えるにせよ、個物としての人を表示すると考えるにせよ、「人」はそれが使われる時々で、具体的なあれこれの人を様々に指しもすることを如何に説明するかが問題になり、それが〈代表〉という働きとしてまとめられ、結局は、語が単独で備える表示に対して、代表は語がその置かれた文脈に応じて行う働きとして理解されるようになった。

代表の仕方は次のように三つに大きく分類される。

個体代表はさらに次のように分類される(オッカムの場合)。