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EGYPTIAN DAY 日本におけるエジプト年2011生誕100年・〈カイロ三部作〉刊行記念講演会報告
阿久津正幸(イスラーム地域研究東京大学拠点特任研究員) |
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概要
- 日時:2011年12月11日(日)
- 会場:東京大学本郷キャンパス法文2号館一番大教室
- 主催
- エジプト大使館 文化・教育・科学局
- NIHUプログラム イスラーム地域研究東京大学拠点
- 国書刊行会
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報告
「日本におけるエジプト年」の当年、マフフーズを世界的に知らしめた「カイロ三部作」訳書の刊行が着手されたことを受けて、生誕記念日に、エルゼメティー新駐日エジプト大使による祝辞とともに講演会が開始された。
講演では、カイロの民衆社会を描いたマフフーズ作品の意義を、昨今の民衆革命との関連から長沢が報告した。アラブ文学のなかでも特にマフフーズに注目してきた福田は、晩年に至るまで精力的に執筆活動を行った作家としての姿を紹介した。そして翻訳者である塙から、自身の長いアラブ世界の体験とともに、マフフーズの人物と作品について報告がなされた。
会場からは、旧訳『バイナル・カスライン』のタイトルが採用されなかったことを惜しむ声や(新訳は『張り出し窓の街』)、対照的に位置づけられる知識人サイードとの比較などの質問が寄せられた。エジプト大使館文化・教育・科学局から提供されたティーブレークでは、マフフーズの主要作品の初版本表紙が展示され、新旧多様な世代からなる参加者の楽しむ姿が見られた(特任研究員・阿久津正幸) |
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