21世紀COE研究拠点形成プログラム 生命の文化・価値をめぐる「死生学」の構築
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駒場美術博物館 特別展 「聖書に生きる:トーラーの成立からユダヤ教へ」
関連企画

1. 2006年6月5日(月)16:30-18:30
駒場博物館1Fセミナー室
研究セミナー「聖書はいかにしてユダヤ教の聖典となったか」

 「聖書と安息日について」
                  大澤千恵子
                  (東京大学大学院宗教学博士課程)
 「トーラー(モーセ五書)の成立と第二神殿時代のユダヤ教」
                  中村青生
                  (奥羽大学非常勤講師)
 「レヴィナスのタルムード解釈による新たな福音的メッセージ」
                  宮本久雄
                  (東京大学教授)
 「ユダヤ教聖典の正当化と解釈」
                  志田雅宏
                  (東京大学大学院宗教学修士課程)
 まとめ            
                  市川裕*
                  (東京大学教授)



2. 2006年6月24日(土)14:00-16:30
学際交流ホール(アドミニストレーション棟3F)
シンポジウム「生活の中の祈り:一神教における神との交わりの諸相」
 「シナゴーグにおける礼拝について」
                  嶋田英晴
                  (東京大学大学院宗教学博士課程)
 「生活のなかの魔除けとその働き」
                  山本伸一
                  (東京大学大学院宗教学博士課程)
 「地よ、聞け、わたしの語る言葉を」――聖書の言葉とその響き
                  ヘルマン=ゴチェフスキ
                  (東京大学助教授)
 「イスラームのかたち:『コーラン』の響きと文字装飾)」
                  杉田英明
                  (東京大学教授)
 司会            
                  市川裕*
                  (東京大学教授)

poster
*事業推進担当者


 東京大学21世紀COEプログラム「生命の文化・価値をめぐる死生学の構築」・「共生のための国際哲学交流センター」の共催で、シンポジウム「生活の中の祈り:一神教における神との交わりの諸相」が6月24日(土)駒場キャンパス学際交流ホール(アドミニストレーション棟3F)で行われた。ユダヤ教にキリスト教やイスラームの視点も交えつつ、祈りを通した宗教間の類似と相違の発見が目的であり、画像や音楽、とりわけ「文字と音」を通して各宗教の祈りのあり方に迫るものであった。
 冒頭、市川裕氏(文学部・人文社会系研究科教授)からシンポジウムの趣旨が説明された。嶋田英晴氏(人文社会系研究科博士課程)は「シナゴーグにおける礼拝について」という題目で、シナゴーグの内部構造や定期的な礼拝と聖歌について発表した。山本伸一(人文社会系研究科博士課程)は「生活の中の魔除けとその機能」という題目で、興味深い祈りの形態を紹介した。ヘルマン・ゴチェフスキ氏(総合文化研究科助教授)は「地よ、聞け、わたしの語る言葉を:聖書の言葉とその響き」という題目で、アウグスティヌスが『告白』で示した音楽について見解を紹介後、旧約聖書の歌と音楽に関係する箇所に比較分析的な視点から論及した。
 杉田英明氏(総合文化研究科教授)は「イスラームのかたち:『コーラン』の響きと文字装飾」という題目で、『コーラン』の様々な朗読形式の解説から出発し、「光の聖句」(第24章「光」35節)と装飾美術の関係性について示唆的な議論を展開した。
 特別展「聖書に生きる:トーラーの成立からユダヤ教へ」の関連企画にふさわしい、展示内容に関連付けられた発表や議論に加え、祈りという切り口で領域横断的に行なわれた今回のシンポジウム開催は、一神教の宗教文化の理解に加え、死生学の構築にとっても意義深いもので、フロアとの活発な意見交換も含め、成功裏に終了した。


1. 2006年6月5日(月)16:30-18:30
駒場博物館1Fセミナー室
研究セミナー「聖書はいかにしてユダヤ教の聖典となったか」


Photo Photo Photo

2. 2006年6月24日(土)14:00-16:30
学際交流ホール(アドミニストレーション棟3F)
シンポジウム「生活の中の祈り:一神教における神との交わりの諸相」


シンポジウムの様子 シンポジウムの様子 シンポジウムの様子

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