●12月22日 第2班a・b合同研究会(第2回)「民衆運動と民主化問題」

日時:12月22日(土)午前10時から午後5時まで
場所:上智大学 10号館 324会議室
報告者:村井吉敬「インドネシアの暴力・不処罰と民主化−地方騒乱から」
川島緑「フィリピンにおける米国型議会民主政治の展開とムスリムの対応−参加民主主義の形成と伸長をめぐって」
小林春夫 「イスラーム思想における自由‐理性と宗教をめぐる論争から‐」
鳥居高 「マレーシア(仮題)」
間寧 「トルコ:体制変動とイスーラム運動」
長沢栄治「アラブ共産主義運動の苦難−予備的ノート」
宮治一雄 「中東の民主化と社会運動」

報告:
この2回の研究会は、叢書の準備を兼ねたもので、それぞれの進捗状況によって研究発表の内容が異なった。すでに完成間近のものから、構想段階のものまであった。しかし、個別の報告については、歴史的背景、概念、現状などに関して活発な質疑が行われた。意見を交換する過程で、民衆運動というきわめて時間的スタンスの長いテーマと民主化という現代的なテーマを、いかにして結合させるかという問題が議論された。すべての報告が終った後で、実際に編集作業を始めるための技術的な問題(用語の統一、原稿の校正作業など)についても相談をした。いずれにしろ、執筆予定者たちが、それぞれに考えている論文内容を発表したことは、今後編集作業をすすめる上で有意義であった。
私市正年(上智大学)