第2班合同研究会

「イスラーム地域研究」合同シンポジウム:
「いま、なぜ市民社会なのかー現代イスラム世界における民主化の再検討」のご案内(第1サーキュラー)

報告書報告書

 第2班では、第1班の協力を得て、「市民社会論」をめぐるシンポジウムを開催いたします。「市民社会」の議論は、中東や東南アジアなどのイスラム地域における民主化や社会開発の問題と関係づけられてさかんに議論され始めています。そればかりか、欧米や日本を含む先進諸国の間でも草の根の運動や組織が、従来の制度的民主主義の形骸化とともに「市民社会」運動として注目されるようになっています。
 本テーマは第2班や第1班だけでなく、その他の多くの班の研究課題とも重なると思いますので、他の班にもご協力を呼びかけています。多様なディシプリンとフィールドの専門家が集まって、「地域研究」のモデル的シンポジウムを開催したいと願っております。どうかふるってご参加ください。今後も何回か継続的にこうしたテーマの研究会を計画しております。
 またシンポジウムに先立ちまして、総括班が招聘するAbdeljelil TEMIMI教授の講演が行われます。TEMIMI教授はオスマン・アラブ史研究の世界的権威で、みずからの研究をふまえつつ、今日のアラブ世界がかかえる歴史学研究の諸問題を地域研究とも関連させてお話されます。どうぞご期待ください。

[日時]12月12日(金)〜13日(土)
[場所]岡山県倉敷市川西町11-30「国際学術交流センター」

JR倉敷駅から徒歩5分(1Fが「ラ・ローザ・ビアンカ」というレストランです)
住所 倉敷市川西町11-30
Tel 0864-23-1611
[内容]
(1)12日
*午後6時-午後8時
Abdeljelil TEMIMI(オスマン・アラブ研究所長、チュニス大学教授)の講演
「アラブ世界における歴史学研究の発展とその諸問題」
*午後8時-午後9時30分
懇親会:レストラン「ラ・ローザ・ビアンカ」(会費7,000円くらい)
(2)13日
*午前9時-午後4時
シンポジウム「いま、なぜ市民社会なのか−現代イスラム世界における民主化の再検討」
報告者
小杉泰「市民社会論とはなにか」
宮治一雄「マグリブ諸国における市民社会運動」
水野広祐「インドネシアにおける市民社会運動」
私市正年「伝統的イスラム社会からみた市民社会論の意味」
コメンテーター
羽田正(イラン中世史が専門)
中野裕二(宮崎大学:フランス政治が専門)
浅見靖仁(一橋大学:タイの政治が専門)
総合司会
小山田紀子、三浦徹

 なお、本シンポジウムを吉備国際大学において実施、計画したのは、吉備国際大学学長の萬成博先生の「イスラーム地域研究プロジェクト」へのご理解と同大学社会学部・助教授(第2班研究協力者)の小山田紀子さんのご協力があったからです。プロジェクトの意義を全国に広める意味からも、ぜひ皆さんのご参加をお願いいたします。
 出欠のお返事を事務局までご連絡ください。