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タシュケントおよびブハラ州における人類学調査報告
調査者:今堀恵美(聖心女子大学非常勤講師)

 概要

  • 日程:2013年2月8日(金)〜2月16日(土)
  • 用務地:ウズベキスタン共和国(タシュケント、ブハラ州ほか)
  • 用務先:ウズベキスタン中部村落部ほか
  • 用務:ウズベキスタンにおける社会人類学的研究

 報告

2013年ウズベキスタン共和国タシュケントおよびブハラ州における人類学調査を行った。今回は出張期間がおよそ一週間という短期間だったため、前回の調査したハラール製品の近況およびブハラ州における刺繍制作の変容について追加聞き取り調査を実施した。今回の調査で特筆すべきは2010年訪問の際にはハラールと表示された肉加工食品がスーパーに多数並んでいたが、2013年にはハラールと表示された製品は完全に払拭されていた点である。これは豚肉を加えない肉加工食品が消えたのではなく、「ハラール」表示をめぐる信頼性に関する疑問が広まり、企業側で自粛した結果であるとインタビューから明らかにされた。現在世界ではハラール表示が強化される傾向にあるなか、ウズベキスタンは逆にハラール表示を完全に廃止する選択をしたといえる。この要因はどこにあるのか今後も調査を継続していきたい。
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