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第38回中央ユーラシア研究会報告
河原弥生(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員)

 概要

  • 日時:2015年2月21日(土)15時〜17時
  • 会場:東京大学赤門総合研究棟840号室
  • 報告者:Zaynabidin Abdirashidov氏(ウズベキスタン国立大学ウズベク文献学部上級講師・北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター外国人研究員)
  • 題目:Фитрат в Турции: Первые попытки "свободы через Ислам"[ロシア語・通訳なし]

 報告

アブディラシドフ氏の報告は、20世紀初頭からソ連時代初期にかけて活躍した中央アジアの改革主義者フィトラトのトルコ留学中の活動に着目し、フィトラトの初期の改革主義思想を分析するものであった。同時代の新聞『ヒクメト』にフィトラトが寄稿した一連の論説からは、フィトラトの活動の初期において強いイスラーム主義思想がその根底にあったことが見て取れるという。『ヒクメト』紙における彼の論説は、これまで全く検討されてこなかったものであり、氏の報告のオリジナリティの高さが示された。出席者からは、他の同時代の新聞・雑誌を精査する必要性が指摘されるなど、活発な議論がなされた。
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