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東洋文庫特別講演会/第30回中央ユーラシア研究会特別講演会
澤田稔(富山大学人文学部)

 概要

  • 日時:2012年9月28日(金)17:00〜
  • 場所:(財)東洋文庫 2階講演
  • 主催:東洋文庫/NIHUプログラム・イスラーム地域研究東京大学拠点
  • 講師:Stephane A. Dudoignon (Senior Research Fellow at the CNRS, Lecturer at the EHESS and the IISMM, Paris)
  • 演題:(Re-)Making the History of Soviet Islam: Some Emergency Tasks and Perspectives[英語・通訳なし]
  • 司会:小松久男(東京外国語大学特任教授)

 報告

ソヴィエト連邦におけるイスラームの実践を二元対立的にとらえて(例えば、‘learned’と‘popular’、‘high’と‘low’、‘traditional’と‘non-traditional’、‘good’と‘badなど)単純な見方を生みだしている従来の研究志向や現状を指摘した上で、講演者は主としてダゲスタンとタジキスタンのコルホーズやソフホーズにおける事例に微細な歴史的アプローチ(Micro-Historical Approach)を行い、ソ連邦期と1991年末のソ連邦解体後におけるイスラームの浸透や復興の具体相を描いた。これまでのソヴィエト・イスラーム研究に新しい視点をもたらしているのみならず、従来のソヴィエト・イスラーム理解を大きく変える可能性を感じさせる講演であった。
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