准教授  古田 徹也  (倫理学研究室)

所属
  • 【思想文化学科】倫理学専修課程
  • 【基礎文化研究専攻】倫理学専門分野

 英語圏とドイツ語圏における近現代の哲学・倫理学全般を研究しているが、特に重点を置いて取り組んでいるのはルートウィヒ・ウィトゲンシュタインである。彼の思考の全体像を把握する試みを中心軸に据えつつ、主に倫理学的関心の下で、関連する言語論や心の哲学、行為論といった分野に関する研究も展開している。その方向性は大きく分けて、ウィトゲンシュタインの「以後」と「以前」に分かれる。「以後」に関しては、主にドナルド・デイヴィドソン、スタンリー・カヴェル、バーナード・ウィリアムズといった、ウィトゲンシュタインの影響を受けた英語圏の哲学者・倫理学者の思考を検討している。また、「以前」に関しては、ゲーテ、ショーペンハウアー、カール・クラウスといった人物がウィトゲンシュタインに与えた影響および相違と、そこから見えてくる視角を追っている。

 さらに近年では、運と道徳の相克、また、懐疑論と実在論の相克という大枠の問題圏をめぐって、古代から現代に至る倫理思想史全体を振り返る作業も進めている。

【著書】

・『不道徳的倫理学講義――人生にとって運とは何か』(ちくま新書、2019年)

・『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(角川選書、2019年)

・『言葉の魂の哲学』(講談社選書メチエ、2018年)

・『それは私がしたことなのか――行為の哲学入門』(新曜社、2013年)ほか

【翻訳】

・ウィトゲンシュタイン『ラスト・ライティングス』(講談社)ほか

 

詳細情報  2018-2019年度

研究室