職名 | 助教 |
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専修課程 | スラヴ語スラヴ文学専修課程 |
専門分野 | スラヴ語スラヴ文学専門分野 |
研究室 | スラヴ語スラヴ文学研究室 |
20世紀前半のロシア文学を専門とする。特に、革命前夜からポスト革命期の文学に中心的に取り組んでいる。この時代には、社会が激動する中で諸芸術においても革新が繰り返された。文学の領域でも様々な実験的試みがなされ、諸グループが乱立して、極めてダイナミズムに富む様相が生じていた。そうした文学の時代特有の「動き」を明らかにすることをテーマとしている。
研究は主に生成論(テクストロギア)と文学史研究の2つの領域に属す。生成論については、ソ連の作家ユーリー・オレーシャの草稿研究が代表的な実績である。文学史研究には近年集中的に取り組んでおり、特に文芸ジャーナリズムの動向について研究している。
主要業績
- ・Комия М. Автобиографический миф в романе Ю. К. Олеши «Зависть» // Studia Litterarum. 2018. Т. 3. № 3. С. 162-175. [古宮路子「Yu. K. オレーシャ『羨望』の自伝神話」『Studia Litterarum』2018年、第3巻第3号、162-175頁]。
- ・古宮路子「書きかえられた結末――オレーシャ『羨望』とポスト革命期ソ連の検閲」『日本ロシア文学会主催若手ワークショップ「ポスト革命期ロシア文化のまなざし――革命から大テロルまで」報告論集』2019年、8-20頁。