助 教  長野 邦彦  (倫理学研究室)

所属
  • 【思想文化学科】倫理学専修課程
  • 【基礎文化研究専攻】倫理学専門分野

倫理学・日本倫理思想史を研究している。近代以前の日本倫理思想においては、人と人との間における倫理に限らず、神や仏といった人ならざる存在との間における「倫理」が、正面切って考えられてきた。こうした思想について、テクストに内在しつつ解釈する作業を通じて、現代の倫理学が自明の前提としている枠組みを問い直し、より原理的な問題について探求することを目指している。

特に、関係性および関係項を、スタティックな相の下に捉えるのではなく、出会い、別れ、ときに再会してゆく過程において生成し変容する出来事として記述する物語的な側面に注目し、そこに表れている哲学的・倫理学的な問題について考えている。近年は、道元の思想における師弟関係の問題について研究している。つまり、真理の伝達を可能にしつつ、それゆえ背後に退いてしまって、原理的に捉えがたい位相にある師弟関係それ自体をめぐる思考を、『正法眼蔵』をはじめとするテクストから読み解くことを試みている。

研究室