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べてるに学ぶ ―― 《おりていく》生き方
べてるが東大にやってきた!COE死生学プロジェクトのおかげで、夢の企画が実りました。 当日はべてる側が総勢7名のオールスターメンバーズ。新築なった医学部鉄門講堂は、立ち見まで出る盛況ぶりで、400名を超える参加者で埋まりました。うち東大関係者は半数ほど。学外者の関心も高かったことがわかります。開催場所のわりに医学部の関係者の参加が少なかったのが残念でしたが。文学部のプロジェクトとは言え、死生学は理科系にもっとアピールしてもよいかもしれません。 べてるは北海道浦河で、統合失調症の患者さんたちがつくりあげた仕事と暮らしの自助組織。当事者性を大切に、病気と共存していく「おりていく生き方」を実践しています。かたや東大および東大生は「のぼっていく生き方」の実践者と見なされています。東大とべてる、この出会いから、どんな化学反応がおきるか?当日のドキュメントのさわりをお伝えしましょう。
まず壇上のスピーカーから。当日も「べてる名言集」が次々にとびだしました。
会場にはべてるのおっかけをやっているディープな参加者も。そのおひとりから、あとでメイルでご感想をいただきました。 「べてるの講演会を聞くたびに、いつも浦河に行くしかないのか、と向谷地さんのカリスマに無力感を抱いて帰ったものですが、今度のシンポは違いました。自分の足元でべてるをつくろうという気分になったのは初めてです。」 これは、コーディネーターのわたしがひそかにねらっていたとおりの感想でした。べてるはこんなにもてはやされるのに、なぜ各地に拡がらないのか、抵抗勢力はあるとしたら何なのか…に問いを立てて、食い下がりましたから。 プログラムになかった出演者、べてるの木林美枝子さんのべてる替え歌の熱唱から始まり、ふたたび木林ソングでクロージングを決めた進行は、笑いと感動を呼びました。あらかじめ用意したシナリオは、最初の数分でふっとび、飛び入りあり、徘徊ありのハプニングの連続。その一端は朝日新聞(2004年12月1日付)でも紹介されています。シンポの全貌はいずれ刊行される報告書をおたのしみに。 HOME > 活動報告(シンポジウム) >
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