科目一覧 (2019年度)

Sセメスター(S1・S2)

担当教員 授業科目名 副題 曜時
氏 名
内   容 備考
准教授 梶原 三恵子 印度語学印度文学演習Ⅰ サンスクリット文献講読(I) 月・5

共通
ヴェーダ文献から散文・韻文を選んで、参加者全員による輪読形式で精読する。サンスクリット語講読としては上級演習にあたる。
主にアクセントを保持しているブラーフマナ文献を講読し、初期サンスクリット散文の読解訓練を行う。サンスクリット語の正確な読解のために、各種辞書・文法書などの使い方を指導する。あわせてヴェーダ文献およびヴェーダ宗教思想の基礎知識を解説する。
初期のサンスクリット文に慣れておくことは、ヴェーダ文献のみならず、古典サンスクリットによる各種文学・哲学・宗教文献、および中期インド語文献を読む際にも大きく役立つので、専門にかかわらず、積極的に受講してほしい。
印度語学概論 I サンスクリット初級文法(I) 火・3

学部
古典サンスクリット語の初級文法を習得し、平易なサンスクリット文を読解する運用力を養成することをめざす。春学期は、文法の前半部、すなわち、音論、名詞・形容詞の変化を扱う。
サンスクリット語は古代・中世インドで聖典に用いられ、仏教などを通してアジアの文化にも少なからぬ影響を与えた言語である。また、印欧比較言語学においてはギリシア語・ラテン語とならぶ重要な位置を占める。サンスクリットを学ぶことは古典教養の基礎を身につけることである。 授業は文法の解説と練習問題による演習を組み合わせて進める。毎回宿題(含・提出物)を課す。
印度語学印度文学演習 I Sanskrit Reader 講読(I) 火・5

共通
サンスクリット初級文法を修了した者向けの、中級講読演習である。比較的平易なサンスクリット文の読解練習によって、文法知識の定着をはかり、サンスクリット語の運用力を身につけることをめざす。Ch. R. Lanman, Sanskrit Reader をテキストとし、『マハーバーラタ』の一部である「ナラ王物語」を主教材として、古典サンスクリットの読解訓練を行う。
 サンスクリット文献研究(1)  サンスクリット文献研究(I) 木・2

大学院
初回に担当教員と相談のうえで、各履修者が自分の担当するテキストを決め、テキストと訳を準備し、順番に講読発表して、授業参加者全員で、原文の解釈およびテキストの内容について議論検討するゼミナールである。本授業の目的は、(1)多様な時代・ジャンルのサンスクリット文献(またはプラークリット語)を講読すること、(2)担当に際してレジュメを準備しテキストと自らの解釈を説明するプレゼンテーションの訓練をおこなうことである。
准教授

助教
梶原 三恵子  

河﨑 豊
印度語学印度文学特殊講義Ⅲ プラークリット文献講読(1) 水・5

共通
白衣派ジャイナ教徒は中期インド語(Middle Indic)のひとつであるジャイナ・マーハーラーシュトリー語を駆使し,説話から哲学的論書に至るまで膨大な量の文献を残してきた.そのため,ジャイナ教を研究するためには,当該語の基礎知識は必須である.また同様に中期インド語の一つであるパーリ語を用いてきた仏教の研究や,中期インド語全体の言語学的研究のためにも,当該言語を修得することは有意義である. そこでこの授業では,ジャイナ・マーハーラーシュトリー語の入門として定評のある教科書を用いて当該語を修得することを目標とし,中期インド語を中心とする言語学,古典インド説話研究,ジャイナ教研究に進むための基礎とする.
講師   宮本 久義 印度語学印度文学特殊講義Ⅰ 古典サンスクリット戯曲を読む 月・3

共通
本講義は、古典サンスクリット文学のうちでも重要なジャンルとなっている戯曲を取り上げ、様々な登場人物の言語表現を通して古代インド文化を理解しようとするものです。サンスクリットはインド哲学や仏教、また文学やその他の文化を伝える典籍に使用されていますが、中国の漢文のように声に出して読む習慣は日本ではあまり馴染みがありません。しかし、サンスクリットは本来詞藻豊かな言語で、朗唱することを前提にして造られています。今期の前半はヴィシャーカダッタ作『ムドラーラークシャサ』を取り上げて、声に出しまた暗記することで、サンスクリットの文章構成をより深く理解することを講義目標とします。後半は、バルトリハリの『シャタカ・トラヤム』を註釈付きで読みます。註釈を通して抒情詩を読むことで、古典サンスクリット文学の読解力を養うことを目標とします。
講師 宮本 城 印度語学印度文学特殊講義Ⅴ タミル語文法(1) 金・5

共通
本講義では,インドのドラヴィダ諸語の中で,最も古い歴史を持つタミル語の文法を解説する。タミル語は,文章体と口語体に相違があるうえに,スリランカ,マレーシア,シンガポール等の国々にも相当数の話者がいることから,口語体の形も様々である。
本講義では口語体と文章体の双方を解説する。出席者の学習目的も適宜考慮する。


Aセメスター(A1・A2)

担当教員 授業科目名 副題 曜・時
職名 氏 名
内   容 備考
准教授 梶原 三恵子   印度語学印度文学演習Ⅱ サンスクリット文献講読(Ⅱ) 月・5
共通
ヴェーダ文献から散文・韻文を選んで、参加者全員による輪読形式で精読する。サンスクリット語講読としては上級演習にあたる。
アクセントを保持しているブラーフマナ文献を中心に、後期ヴェーダの祭式綱要書も講読し、サンスクリット散文の読解訓練を行う。サンスクリット語の正確な読解のために、各種辞書・文法書などの使い方を指導する。あわせてヴェーダ文献およびヴェーダ宗教思想の基礎知識を解説する。
古いサンスクリット文に慣れておくことは、ヴェーダ文献のみならず、古典サンスクリットによる各種文学・哲学・宗教文献、および中期インド語文献を読む際にも大きく役立つので、専門にかかわらず、積極的に受講してほしい。
印度語学概論 II サンスクリット初級文法(Ⅱ) 火・3

学部
古典サンスクリット語の初級文法を習得し、平易なサンスクリット文を読解する運用力を養成することをめざす。サンスクリット語は古代・中世インドで聖典に用いられ、仏教などを通してアジアの文化にも少なからぬ影響を与えた言語である。また、印欧比較言語学においてはギリシア語・ラテン語とならぶ重要な位置を占める。
サンスクリット初級文法は、S・A両セメスターをあわせて全体像を習得できるように設計している。Sセメスターは文法の前半部を扱い、Aセメスターの本授業では、それを受けて、文法の後半部(主として動詞)を扱う。
印度語学印度文学演習 Sanskrit Reader 講読(Ⅱ) 火・5

学部
サンスクリット初級文法を修了した後の、中級講読演習である。比較的平易な文章の読解練習によって、文法知識の定着をはかり、サンスクリット語の運用力を身につけることをめざす。 本授業では、ヴェーダ期サンスクリット語に関するてほどきを行う。主教材に用いる Ch. R. Lanman, Sanskrit Reader の後半は、ヴェーダ期サンスクリット文献のアンソロジーと語彙集である。そのなかから、特にアクセント記号が付されているヴェーダ期散文をいくつか選んで講読する。
 サンスクリット文献研究(2)  サンスクリット文献研究(Ⅱ) 木・2

大学院 
初回に担当教員と相談のうえで、各履修者が自分の担当するテキストを決め、テキストと訳を準備し、順番に講読発表して、授業参加者全員で、原文の解釈およびテキストの内容について議論検討するゼミナールである。本授業の目的は、(1)多様な時代・ジャンルのサンスクリット文献(またはプラークリット語)を講読すること、(2)担当に際してレジュメを準備しテキストと自らの解釈を説明するプレゼンテーションの訓練をおこなうことである。
准教授

助教
梶原 三恵子  

河﨑 豊
印度語学印度文学特殊講義 プラークリット文献講読(2) 水・5

共通
白衣派ジャイナ教聖典中,所謂 "Seniors" と呼ばれる文献群のひとつである『ダサヴェーヤーリヤ』を,諸注釈を参照しつつ精読する. 『ダサヴェーヤーリヤ』はシャッヤンババが息子マーナカに対しジャイナ教の諸教理をまとめた,アルダマーガディー語で書かれた韻文文献であり,とりわけ初期におけるジャイナ教の修行道や戒律観を知るための重要な資料である.本授業は同経を精読することでジャイナ教の戒律観についての知見を得ること,同経の記述言語であるアルダマーガディーに習熟することを到達目標とする.
講師 水野 善文 印度文学史概説 I インド古代中世文学・文献案内 金・2

学部
インドは歴史を通して多言語社会であり文化も多様な様相を呈しているが、同時に生活の百科万般にわたって指南書の類を量産し続けたから、文化史の資料に事欠かない。また、インドでは古来、文学者は博学多才でなければならなかったから、文学理解を追求するには、我々も広く諸学を追わねばならない。この授業では、おもにサンスクリットにて記された古代から前近代までの文学のみならず各種ジャンルの文献が紹介されるので、専門的なインドの文学・文化研究の予備的・基礎知識を習得できる。
講師 宮本 城 印度語学印度文学特殊講義Ⅵ タミル語文法(2) 金・5

共通
春学期に続き,タミル語の文法を解説する。初等文法を理解し,簡単な文章を読むことができるようになることを目標とする。

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