科目一覧 (2013年度)

担当教員 授業科目名 副題 学期 曜時 備考
氏 名
内   容
教授 高橋 孝信 印度文学史概説 南インドの言語と文化 通年 火・4 学部
講義題目からすると、南インドの文学や文化を紹介するだけのように思えるかもしれない。しかし、この授業の目標は、これまで仏教学を中心として紹介されてきた、インドの宗教・文化・文学が、あまりに北インドやアーリヤ文化に偏っていることを知ってもらうことにある。そのため、サンスクリット語とならんでインドの古典語とされるタミル語の文献も含め、南インドの宗教・文化・文学から、あらためてインドを見つめなおしていく。 
印度語学印度文学演習Ⅰ タミル語文法 通年 水・4 学部
2千年を越える歴史を持つタミル語は、時代、韻文と散文、文章語と口語、方言(地域方言と社会方言)などによって大きく異なる。
これら様々なタミル語の学習の基礎となるのが、19世紀半頃から急速に発達し始めた散文を読む力の習得である。
この授業では、そのような近現代の散文が読める力を養うことに主眼をおくことにする。夏学期に文法を終了し、冬学期は平易な散文を読む。
印度語学印度文学演習Ⅱ  タミル文献講読 通年 金・4 共通 
タミル語初等文法(印度語学印度文学演習(1)「タミル語文法」の項を参照のこと)を終えた学生を対象に、文法知識をより確かにするのが目標である。
そのため、夏学期は近現代の散文を読み、冬学期には、タミル語の文法構造をよりよく知るために古典文法に進む。
冬学期の教材は、5世紀ごろの箴言詩集『ティルックラル』である。
 
演習 タミル文献研究 通年 金・5 大学院
タミル古典を読む。本年も昨年に続き、サンガム文学と通称される古典文学(後1~3世紀)の二大詞華集のうちの『パットゥパーットゥ(十の長詩)』の中の一つの作品を読み進める。
『パットゥパーットゥ』は、古典期でも最後の頃(後3世紀ころ)の作品と思われ、それ以前の作品とは様相を異にする。すなわち、それまでの様式化された文学ではなく、古代社会のさまざまな様子が描写される。
したがって、読解には古典文法のみならず、諸分野の知識が要求される。
この授業を通じて、古代文学を読むには何が必要かも学んで欲しい。
准教授  梶原 三恵子 印度語学印度文学演習Ⅱ サンスクリット文献講読 通年 月・5 共通
サンスクリット散文を読解する訓練として、中期ヴェーダ文献を精読する。前期はブラーフマナ、後期はブラーフマナあるいはウパニシャッドを読む。サンスクリット語の正確な読解のために、各種辞書・文法書などの使い方を指導する。あわせてヴェーダ文献およびヴェーダ宗教思想の基礎知識を概説する。初期サンスクリット散文に慣れておくことは、ヴェーダ文献のみならず、古典サンスクリットによる各種文学・哲学・宗教文献および中期インド語文献を読む際にも大きく役立つので、積極的に受講してほしい。
サンスクリット語文法 サンスクリット語文法 通年 火・3 学部
古典サンスクリット語の初級文法を習得し、基本的な文法事項を身につけさせることによって、サンスクリット文を読解する基礎を養成することをめざす。
J.ゴンダ『サンスクリット語初等文法』(春秋社)を教科書とし、辻直四郎『サンスクリット文法』(岩波全書)を副読本とするほか、プリントを配布する。毎回宿題を課す。
印度語学印度文学演習Ⅰ Sanskrit Reader 講読 通年 火・5 学部
サンスクリット初級文法を修了した後の中級演習である。
比較的平易な文章の読解練習によって、文法知識の定着をはかり、運用力を身につけることをめざす。
Ch. R. Lanman, Sanskrit Reader を教科書とし、「ナラ王物語」「ヒトーパデーシャ」を主教材として古典サンスクリットの読解練習を行う。後期には教科書からブラーフマナ散文を選んでヴェーダ期サンスクリットのてほどきも行う予定である。
講師 矢島 道彦 印度語学印度文学特殊講義 パーリ語学研究 通年 水・5 共通
スリランカ、ビルマ、タイ、カンボジア、ラオスなど南方諸国に伝わる仏教、すなわちテーラワーディン(上座仏教)の聖典語であるパーリ語について、その基礎を学び、テキストを読み解く能力を養う。パーリ語は中期インド語(プラークリット)の一種であるから、中期インド語についての基礎知識もあわせて習得する。
講師 茂木 秀淳 印度語学印度文学特殊講義 Moksadharma研究
夏学期 月・4 共通
Mahabharata第12章後半Moksadharma章に見られる「死」をめぐる議論や説話の理解を通して、古代インドの人間観、世界観理解の手がかりを得ることを目標とする。

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