■ 科目一覧 (2007年度)
担当教員 | 授業科目名 | 副題 | 学期 | 曜時 | 備考 | |
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職名 | 氏 名 | |||||
内 容 | ||||||
教授 | 土田龍太郎 | 印度語学印度文学演習Ⅱ | プラークリット語文献研究 | 通年 | 月・5 | 大学院共通 |
マーハーラシュトリー語を中心とするプラークリット語文法を概説し、平易なプラークリット語文献を講讀する。 はじめ数回にわたってプラークリット語の概要を講義し、その後マーハーラシュトリー語の説話などをゆっくりと読み進めることにしたい。文法書等については講義の間に指示するであらう。 |
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印度語学印度文学演習Ⅰ | Sanskrit Reader講読 | 通年 | 火・5 | 学部 | ||
例年どほりの Ch.Lanman, Sanskrit Reader の演習である。 参加者はあらかじめサンスクリット文法初歩を習得していることが望ましい。充分な豫習が必要となる。 |
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演習 | サンスクリット叙事詩・説話・ 法典研究 |
通年 | 金・2 | 大学院 | ||
本年度採り上げたい問題は、ほぼ以下のごとくである。 一、叙事詩マハーバーラタの語りの枠、マハーバーラタとハリヴァンシャの関係 二、大説話集ブリハットカターの原型とその変容 三、マヌ法典の構成 四、カーマスートラの形成 |
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教授 | 高橋 孝信 | 印度語学印度文学演習 | タミル文献購読 | 通年 | 火・3 | 大学院共通 |
タミル語による優れた文学史書(9~17世紀)であるM. Arunacharam、 Tamil Ilakkiya VaralaRu から、重要作品に関する部分を取り上げ読んでゆく。参加者はタミル語初級文法を習得しておいてほしい。 | ||||||
印度文学史概説 | 南インドの言語と文学 | 通年 | 木・4 | 学部 | ||
ドラヴィダ語族には、南インドの4州で用いられているタミル、カンナダ、テルグ、マラヤーラムの主要4語の他に20以上の言語が属し、話者人口は1億7千万人を越える。この授業ではインドの古典語の一つとされ、それら主要4語の中でも最も古い文学の歴史を持ち(紀元前2世紀頃から)、ドラヴィダ文学を代表すると見なされるタミル文学を中心に、カンナダ、テルグ、マラヤーラム諸語の文学も概観する。 参考書などは、講義の中で随時指示する。 |
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印度語学印度文学演習Ⅰ | タミル語文法 | 通年 | 木・5 | 学部 | ||
2千年を越える歴史を持つタミル語は、時代、韻文と散文、文章語と口語、方言(地域方言と社会方言)などによって大きく異なる。これら様々なタミル語の学習の基礎となるのが、19世紀半頃から急速に発達し始めた散文を読む力の習得である。この授業では、そのような近現代の散文が読める力を養うことに主眼をおくことにする。 例年この授業は通年で行なっているが、本年は冬学期のみで行うので進度が少し速くなる。テキストはこちらで用意する。 |
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演習 | タミル文献研究 | 通年 | 金・5 | 大学院 | ||
ここ数年「ウタ」の性格の強い作品を読んできたので、本年は「カタリ」としての性格の強い叙事詩を、文体や形成の違いに留意しつつ読んで行く。取り上げる作品は、二大叙事詩として有名な Cilappatikaram, Manimekalai や、ジャイナ教叙事詩 Civakacintamani などである。 | ||||||
教授 | 高橋 孝信 他 | 印度語印度文学特殊講義 | インドの社会と文化 | 教養 | 火・5 | 学部 |
インドの古代・中世を中心に、その社会や文化にさまざまな角度からせまる。インド語インド文学とインド哲学仏教学との両研究室、および東洋文化研究所の教員(高橋,土田,丸井,斎藤,下田,永ノ尾)によるリレー講義であるが、単なる概説にとどまらないような講義となる予定である。 | ||||||
教授 | 永ノ尾 信悟 | 演習 | インド祭祀文献の研究 | 通年 | 水・3 | 大学院 |
前期はアタルヴァヴェーダの伝統に属するカウシカスートラが記述する、病気の治療儀礼を読む。その際に、それらの治療儀礼に用いられるアタルヴァヴェーダの呪文も読み、呪文の内容と儀礼行為の間の関係を考える。治療儀礼にいかなる呪物が用いられているか、それらの呪物は、他の儀礼の呪物と関係するのかなども考え、治療儀礼の特殊性、一般性を考察する。
後期は、昨年度予定していたが読むことのできなかった、降雨儀礼を検討する。 |
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教授 | 熊本 裕 | 印度語印度文学特殊講義 | イラン語文献学概説 | 通年 | 金・4 | 大学院共通 |
夏学期には、1990前後から続々と新たな研究が出版されつつある、イラン語派最古の言語資料であるAvestaの Gāthā部分(Zarathustra自身の著作による詩節とされる)を読む。最近の出版については、P. O. Skjærvø, “The State of Old Avestan Scholar- ship”, Journal of the American Oriental Society, 117, 1997, 103ff. を参照。 冬学期には中期ペルシア語(Pahlavi)による Zarathustra伝説を読む。テクストは H. S.Nyberg, A Manual of Pahlavi, Wiesbaden 1964-74に収録されているが、写本の写真版 M. J. Dresden, Dēnkart: a Pahlavi Text, Wiesbaden 1966を常に参照する。また Marijan Molé, Le légende de Zoroastre selon les textes pehlevis, Paris: Klincksieck 1967 および伊藤義教 『ゾロアスター研究』 岩波1979 も参照。 |
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講師 | 矢島 道彦 | 印度語学概論 | パーリ語学 | 通年 | 水・5 | 学部 |
テーラヴァーダ仏教の聖典語であるパーリ語の基礎を学ぶ。パーリ語はインドの文典家たちにはその名を知られなかったが、いわゆるプラークリットの一種であり、インドの言語史上、中期インド語の古層を代表する言語である。そこで仏教のみならず、ジャイナ教やプラークリット文学の研究などにもその基礎知識は重要となってくる。この授業では、はじめにパーリ語とはなにかを概観してから、文法の基本を習得し、あわせて読本などを用いながら、パーリ語の文章に少しずつ慣れ親しんで行く。 なお、サンスクリット(梵語)を並行して学習することをおすすめしたい。(特に配慮するので、混乱の心配はなく、むしろサンスクリットの学習の手助けとなろう。) 教科書は、水野弘元『パーリ語文法』(赤門前・山喜房仏書林)を使用する。 |
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講師 | 茂木 秀淳 | 印度語印度文学特殊講義 | Moksadharma研究 | 夏 | 月・4 | 大学院共通 |
Mahabharata第12巻Santi-parvanの後半 Moksadharmaは、初期インド思想を考察する上で重要な資料である。Moksadharma(MBh.XII.168-353)には有神論、無神論を含む体系化以前の思想が種々混在しているが、最終部分を構成する321-339章はNarayaniya章として、 Visnu信仰についてある程度まとまった内容を伝えている。この授業では、Narayaniya章のいくつかの章を読みながら、Visnu信仰の一形態であるPancaratra派の思想を考察することにしたい。 |
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