英語英米文学研究室

東京大学

教員紹介

後藤 和彦

アメリカ文学、特にアメリカ南部の小説を主たる研究対象としている。南部は、自由と平等の国アメリカにあって、戦争まで起こして奴隷制度を守ろうとした土地柄。その土地に、戦争の敗北からほぼ半世紀を経た20世紀前半、突如独特の文学が花開き、すぐれた作家が陸続と登場、この現象は「南部文芸復興(ルネッサンス)」とも称されるが、それはただの偶然だったのか。「偶然」といえば、無論それまでのこと。だが、もしもそれが偶然ではなかったなら、つまり「南部文芸復興」の百花繚乱が長い雌伏のときを経て訪れた南北戦争後の「戦後文学」の暴発なのだとすれば――この「もしも」が私の研究の起点にあり、私の研究をいまだに駆動している――ならば、一般に、戦争と、いや戦争の敗北と文学との関係はいかなるものか、と自然に問いがつながっていったのは、やはり私が敗戦国日本に生まれたからだろうか。こうして戦後文学としての南部文学の秘密を探るべく、これとはあまりに違って見える祖国の戦後文学を横目で見ているうち、昨今ではむしろ南部文学の側を横目で見ているような気もしており、授業中にそのあたりを口走る可能性は高いが、アメリカ小説をできるだけ正しく深く読む努力をするというのがすべての建前であることは言うまでもない。

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新井 潤美

専門分野はイギリス文学と比較文学。主な関心はイギリスの「階級」の概念と文学における表象であり、特にイギリスの小説と18世紀以降のイギリスの演劇、文化を研究対象としている。「階級」との関連で、「郊外」「教養」「教育」「消費文化」「観光」「他者」といったテーマをも扱っている。また、文学作品の映像化を中心としたアダプテーション研究、イギリス文学における「日本」の表象、そして最近ではイギリス文学、文化におけるエスニック・マイノリティの表象と受容の研究も行っている。

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渡邉 明

生成文法統語論の理論研究が専門。英語と日本語を主たる研究対象とするが、その他の言語との比較も必要に応じて行う。関心があるのは移動現象全般で、現在はDPの構造と移動との関係の解明を追求している。近年は、日本語の係り結び関連の史的変化をもとに、言語獲得の際のパラメータの値の設定がどのようになされるかという問題にもアプローチしている。

阿部 公彦

専門は英米文学研究、とりわけ20世紀初頭の英米モダニズム期の詩やそれ以降の現代詩を中心に研究している。出発点となる問題意識は、「現代において詩はいったいどのように機能するのか?」 ただし、アメリカとイギリス、詩と小説といった境界を過度に重視することなく、個別のテーマを掘り下げる形での研究を目指している。具体的に現在取り組んでいるテーマに、「メランコリー」、「退屈」、「即興」、「胃」、「行」、「ヒステリー」、「グリッド」などがある。絵画研究など隣接領域との連結も試みる。

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諏訪部 浩一

アメリカの20世紀小説を主な研究対象としてきたが、そもそも小説とはいったい何なのかという大問題に関心があり、したがって19世紀小説を無視しているわけではない。この「大問題」を、個々の文学作品をどうすれば面白く読めるかという実践において考えるのが、当面の方針ということになる。教員の「文学」へのそのような関心は、授業にも当然反映されることにはなるが、それぞれの作品を、それぞれに相応しいスタンスを模索しつつ読んでいく以上、アプローチは限定的というより包括的となるはずであり、そのようにいわば柔軟性を強制する形で受講生自身の問題意識を拡大深化させることを目標としたいと思っている。

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中尾 千鶴

専門は生成文法統語論。言語における文法規則の言語間変異を、主に日本語と英語の比較を通して探っている。特に、文における語の移動や語の削除(省略)の規則について、それぞれの構文がどのような場合に認可されたりされなかったりするのかを言語ごとに考察している。また、子供がどのようにそれぞれの母語の規則を習得するか、子供の文法と大人の文法がどのように異なっているかといった言語獲得に関する問いにも興味がある。

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Stephen Clark

My original topic of research was on William Blake and Romantic poetry, which has gradually expanded to include English literature from the 16th century and Shakespeare through to contemporary novels, poetry and film. Other more recent interests include post-colonialism, gender studies, new historicism, narratology, and Anglo-American and European critical theory, and also more specifically on the reception history of Blake and other Western authors in Japan. In my classes this year, I will use texts from a wide variety of genres and periods to discuss narrative technique and postcolonial traditions in poetry. The teaching will be conducted in English, combining lecturing with exercises in close reading, presentations by students and some general class discussion. I hope this will help enable students to both consolidate and extend their existing linguistic and analytic skills, and provide helpful preparation if they intend to study abroad in future.

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井上 和樹

専門はイギリス・アイルランド詩で、特にT. S. エリオットと W. B. イェイツを19世紀から20世紀半ばまでの「亡霊の心理学」という文脈から研究している。これは、モダニズムという時代において、スピリチュアリズムとアカデミックな心理学が密接に結びついていた知的文脈を前景化する研究であり、また、スピリチュアリズムが第一次世界大戦後の喪の文脈の中でいかに広く宗教的な影響力を持っていたかを検証する研究でもある。現在はこうしたテーマのもと、エリオットとイェイツの詩学に焦点をあて、霊媒と詩人との類似点を創造性や霊感といった観点から探りつつ、交霊術/詩空間における声の特異性についてみているが、今後は同時代の別の詩人などにも研究の幅を広げていく予定である。また、イェイツが日本の能に影響され作った劇作品を中心に、比較文化的なアプローチもさらに取り入れていきたいと考えている。

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柳 美也子

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