中国随筆を読む
担当教員  大木康 学期:通年 水・3 赤門総合研究棟738
 中国随筆(筆記)を精読する。中国の伝統的図書分類法である四部分類では子部雑家類や小説家類に分類される随筆の内容は、きわめて多岐にわたっている。一つの書物の中には、経書の考証あり、市井の風俗の観察あり、あるいは幽霊の話あり、などさまざまであるが、それらを統べているのは、作者の旺盛な好奇心、精神のはたらきである。明清の作品を中心に、文人たちの精神の軌跡をたどってみたい。
 本年は清初の人穫『堅瓠集』を読んでみたい。夏学期には、つまみ食いはせず、しかるべき巻を選んで順に読んでみたい。冬学期には、出席者各自の興味に従って一条を選んでもらい、それを読むことにしたい。




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