禅の語録を読む
担当教員  小川隆 学期:通年 金・2 法文1号館310
 中国禅宗史の流れを講義しながら、基本的な禅宗文献を選読する。
1、「禅」とは
2、禅籍読解のための基本語彙
3、伝灯の物語
4、初期の禅T(いわゆる「北宗」)
5、初期の禅U(神会、ほか)
6、初期の禅V(安史の乱前後の諸派)
7、唐代の禅T(馬祖系の禅)
8、唐代の禅U(石頭系の禅)
9、唐代の禅V(いわゆる「五家」)
10.宋代の禅T(禅の制度化)
11、宋代の禅U(公案と「文字禅」)
12、宋代の禅V(看話禅)
13、日本語による中国禅の咀嚼と変容
14、20世紀の禅(胡適と大拙)
15、むすび
受講に当たって、禅に関する予備知識は必要ない。 最終的には、東アジアの言語・文学・思想・宗教等を学ぶ人が、それぞれの必要に応じて、禅宗文献を精確に解読できるようになることを目標とする。
参考書:
太田辰夫「『祖堂集』語法概説」(『中国語史通考』白帝社)
入矢義高『増補 求道と悦楽』『増補 自己と超越』(いずれも岩波現代文庫)
小川隆『臨済録ー禅の語録のことばと思想』(岩波書店・書物誕生)
*その他は授業の段階ごとに教場で指示。


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