中国語文法研究
担当教員  木村英樹 学期:通年 水・5 赤門総合研究棟738
 中国語で書かれた学術論文のレビュー、および、受講生の中国語学に関する研究報告を中心に行う。初回の授業で、受講生の全員にそれぞれが関心を寄せている問題を報告させ、各自が一年の間に取り組む具体的なテーマを設定する。以後、受講生が順次自らのテーマに関する報告またはレビューを行い、受講者全員でそれについての質疑と討議を行い、課題の解決と新たな知見の獲得を目指し、考察を深める。


担当教員  木村英樹 学期:夏 木・2 赤門総合研究棟738
 中国語で書かれた現代文学作品または文法関係の研究論文をテキストに用い、語学および言語学的な観点からさまざまな問題を探りつつ精読し、語彙、品詞、文法範疇、文法構造等々の中国語文法に関わる基本的な諸概念や術語についての理解を深める。
 授業は、全回を通して、テキストの音読、精読、分析、討議を以って行う。毎回、受講生は輪番でテキストの音読と日本語への翻訳を担当し、内容の分析と問題点の指摘を行う。担当者の問題提起について受講生全員で討議を行い、問題についての理解と考察を深める。さらなる検討と考察が必要と思われる問題については、引き続き受講生各自が調査と考察を行い、次回の授業でその結果を報告し、問題に対する一定の理解と認識が得られた段階で、テキストの精読に戻る。
参考書:『文法講義』(朱徳煕著、杉村博文・木村英樹訳、白帝社)


担当教員  木村英樹 学期:冬 木・2 赤門総合研究棟738
 「(昨日)雨が降った」も「(あっ!)雨が降ってきた。」も「(あっ!)雨が降っている。」もすべて“下雨了。”と言うのはなぜ?“我吃了十个饺子。”(私は餃子を10個食べた)は言えるのに、“「我吃十个子了。”が言えないのはなぜ? “这是我的书。”(これは本です)は言えるのに、“我要这。”(私はこれがほしい)が言えないのはなぜ? “教室里有一个人。”(教室に人がいる)は言えるのに、“教室里有王老师。”(教室に王先生がいる)が言えないのはなぜ?二文字の形容詞はたくさんあるのに、三文字の形容詞がないのはなぜ?なぜ?なぜ?なぜ???……基本的でありながら、初級や中級の中国語の授業では教わらない、しかし、中国語にとってはきわめて本質的問題を孕む諸々のトピックを、音韻・語彙・文法・語用論の各レベルから拾い出し、それらの考察を通して、中国語の意味と構造に関する理解を深める。加えて、中国語教育の観点から、理論的な問題を教育の現場で平易にかつ適確に学習者に理解させるための教授法についても適宜解説を加える。

第1講〜第2講 中国語の系統論的特徴
第3講〜第5講 中国語の類型論的特徴
第4講     中国語の音
第5講     中国語の語彙――形態素と語――
第6講〜第8講 中国語の品詞
第9講〜第12講 中国語の文法
第13講〜第14講 中国語の談話構造
第15講     中国語の語用論
毎回、ハンドアウトを配布し、講義形式で行う。

参考書:『中国語はじめの一歩』(ちくま新書)
    『中国語の意味とかたち』(白帝社)
    『文法講義』(白帝社)


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