ことばと人間
担当教員 林徹 他  学期:冬  水・3
法文1号館311
 本講義では、「ことば」と「にんげん」を取りまくさまざまな問題について、哲学、歴史学、文学、言語学、社会心理学など、多様な学問領域の観点から検討する。
 今年度は「現実、非現実、反現実」をテーマに、現実をとらえようとする人の心や文化的営みが作り上げる非現実や反現実などについて、各教員による講義とその後の教員・学生間の議論を通して考える。

 下記のようなテーマでの授業を予定している(いずれも仮題であり、日程を含めて、変更の可能性がある)

10月 2日 イントロダクション
10月 9日 木村英樹(中国語中国文学・言語学)「中国語が伝える『現実』」
10月16日 大西克也(中国語中国文学)「夢か現か―古代中国の言語風景―」
10月23日 渡部泰明(日本語日本文学)「和歌に見る「あの世」と「この世」のあいだ」
10月30日 10月担当の講師によるディスカッション

11月 6日 柴田元幸(現代文芸論)「アメリカ文学のなかの『現実』―その定数と変数―」
11月13日 唐沢かおり(社会心理学)「現実を構築する社会的なこころ」
11月20日 西村義樹(言語学)「言語における視点と現実」
11月27日 11月担当の講師によるディスカッション

12月 4日 高岸 輝(美術史学)「絵画に描かれた現実、非現実、反現実」
12月11日 渡辺 裕(美学芸術学・文化資源学)「映画の中の都市と現実の都市―ロケ地めぐりからまちづくりへ―」
 1月 8日 小林正人(言語学)「「言語変化における現実と非現実」
 1月15日 12月・1月担当の講師によるディスカッション

 授業の方法
1)初回は講義スケジュールや授業の進め方についての確認と講師の紹介を行う。
2)2回目以降は、講義担当者による授業(1時間)の後、議論の時間を設ける。
3)講義には複数の教員が出席し、講義担当者の講義内容についての議論に参加する。
4)出席確認をかねて、毎回、出席カードに、授業の感想、質問などの記載を求める。
5)講義期間中、3回程度、そのときまでの授業担当者に対する質疑応答、議論の機会を改めて設ける。出席カードに記載された質問の中から、いくつかを抜粋し、議論のテーマとする予定である。


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