担当教員 大西克也 | 学期:通年 | 火・2 | 赤門総合研究棟742 |
従来難読を以て知られてきた戦国時代の楚系文字は、伝世文献と比較可能な郭店楚簡の出土により、その釈読が近年飛躍的に進歩している。本演習ではその成果を踏まえ、文字学的に厳密な釈文を作成し、新出土文字資料を扱う力を身につけることを目標とする。今年度は「清華大学蔵戦国竹簡」または「上海博物館蔵戦国楚竹書」を講読する予定だが、どの篇を取り上げるかについては、開講時に決めたい。
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担当教員 大西克也 | 学期:夏 | 火・3 | 赤門総合研究棟721 |
古代中国語文法を扱った論文を丹念に精読し、現代中国語を読む力と文法問題を考える力を養うことを目的とする。今年度は上古期(春秋戦国〜前漢)から中古期(後漢〜隋唐)にかけての中国語の変化をマクロ的に論じた梅廣「応接一個考証学和語言学結合的漢語語法史研究新局面」(何大安編『古今通塞:漢語的歴史与発展』、中央研究院語言学研究所籌備所、2003年6月)を取り上げ、古代中国語の文法的特質を考えてみたい。
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担当教員 大西克也 | 学期:冬 | 火・5 | 法文1号館317 |
司馬遷『史記』陳渉世家を、中華書局点校本をテキストに講読する。外国語である古代漢語の語彙、語法に即した厳密な解釈を目指し、「なぜそのように訳せるのか」を問うことに重点を置く。現代中国語の学習歴は問わない。
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担当教員 大西克也 | 学期:夏 | 金・5 | 赤門総合研究棟738 |
古代の中国の言葉の特質に対する理解を深めるため、「古代中国の言葉1」では漢字の字音を取り上げ、日本漢字音のもとになった中国古代漢字音の復元方法や歴史について概説する。長い歴史を持つ中国音韻学には独特の用語も多く、入門段階で困難を感じる学習者が少なくないが、本講義では特に「中古音」と称される隋唐時代の音韻を主たる対象として、その基本的な概念や考え方を解説し、受講者が古代の漢字音について理解を深める一助としたい。
下記のトピックを予定している。 1、発音表記の方法 2、四声の発見 3、韻書と『切韻』 4、反切 5、等韻学と『韻鏡』 6、音価推定の概要 7、中古音から現代音へ 8、中古音と上古音 |
担当教員 大西克也 | 学期:冬 | 金・5 | 赤門総合研究棟738 |
古代の中国人は、男も子どもを「生」むことができた。「愛」するとは感情だけではなく、行動を伴う必要があった。古代中国語には、私たちから見てちょっと不思議な表現が種々存在し、そこに古代の中国語の特質を理解する鍵が隠されている。「古代中国の言葉2」では文法や語彙など表現方法に着目して、古代の中国人は彼らの目に映る世界をどのように言語化していたのかを考える。
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