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担当教員 小川利康 | 学期:冬 | 火・2 | 赤門総合研究棟701(624) |
中国近現代文学の誕生と発展を語る上で欠かせない周樹人(魯迅)と作人──この兄弟二人は共に中国紹興に生を享け、長ずるに及んで、南京に学び、日本留学を志し、帰国後は五四新文化運動をリードした。1924年に家庭内不和によって袂を分かったものの、その後も協力して雑誌『語絲』を編集し、1927年の革命文学論戦への対応で決定的な岐路に立つまで、二人の文学嗜好には多くの共通点が見いだされる。この授業では、五四新文化運動から革命文学論戦に至るまでの両者の対応をつぶさにたどり、その共通点と相違点を明らかにすることによって、1930年に至って、マルクシズムへと傾倒した魯迅と伝統文化へと回帰した周作人の差異を考える。
0,オリエンテーション: 授業では教員がトピックごとに概説を行い、その内容に関連する中国語文献を受講者が分担して訳読する形式を取る予定だが、参加者の顔ぶれによっては、文献、テーマごとに担当者を決め、その内容について発表する演習形式を取ることもある。
教科書:毎回プリントを配布する。
授業への積極的な参加を重視しますので、遅刻欠席の無いように努めて下さい。
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