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担当教員 河原 功 | 学期:夏 | 金・3 | 法文1号館 316教室 |
日本人のアジア認識は、時代とともに変化してきており、その関心度も低くはない。しかし、近代日本の生成に深く関わっていた旧植民地「台湾」に関しては、理解が十分とは言えない。高校や大学といった学校教育の場で学ぶ機会がほとんどないということが一因であろう。授業では、日本人作家(佐藤春夫ほか)と台湾人作家(楊逵ほか)の文学作品を主軸にして、50年間にわたる台湾統治の内実を歴史的、文化的に理解してもらうことを目標にしている。映像や記録資料も用いて多面的に理解してもらうように努めたい。
教材はこちらである程度準備する。戦前期の台湾の実態を、さまざまな歴史資料や文学作品、さらに映像を通じて理解できるようにしたい。資料の探索や分析、活用方法を養ってほしい。
参考書: 河原功『台湾新文学運動の展開−日本文学との接点』(研文出版、1997年) 2,800円 河原功『翻弄された台湾文学』(研文出版、2009年) 藤井省三ほか『よみがえる台湾文学』(東方書店、1995年) 藤井省三ほか『台湾の「大東亞」戦争』(東京大学出版会,2002年) 山口守・藤井省三・垂水千恵・河原功『講座台湾文学』(国書刊行会、2003年) |